終了した展覧会・イベントです
[画像: ENA_035 2010-2016 | archival pigment print © Yoshiki Hase, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY]

長谷良樹 「ENA」

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
終了しました

アーティスト

長谷良樹
2014年オランダUnseenで紹介以降、4年振りに弊廊より発表される長谷の《ENA》は、岐阜県南部の恵那市にて、シノゴ大判フィルムカメラで、直感的な勘を頼りに、現地の風景のなかで住民らを撮影したシリーズ。2010年から2016年の7年間に渡り撮影が行われ、2018年5月に写真集『ENA』(ユカイハンズパブリッシング/2018年)として刊行されました。長谷が初めて恵那市を訪れたのはある依頼撮影のロケ地としてでしたが、「天照大神の胎盤(=えな)が埋められた」という伝説の残る同地は、偶然にも長谷の父親の生誕地でもあり、「典型的な日本の山あいの田舎町」であったとその印象を語りながらも、その日常のなかに絵画的な美しさを見出していった長谷は、やがてその地で「大判フィルムカメラで作品撮影を行いたい」と感じる自分に気付いてゆきます。山、湖、田んぼ、家屋、工場...。誰に依頼されるでもなく直感にのみ従い、大判カメラを様々な場所に持ち込んでは、近隣を日常的な生活の場とする人々をモデルに据え、立ち位置やポージングなどのディレクションも最小限に抑え撮影は進行されました。一見すると、大掛かりなクルー編成で大規模なセットアップ撮影を行うグレゴリー・クリュードソン作品を彷彿とさせる《ENA》ですが、例えば場と被写体とのインタラクティブな相互関係が最大限に引き出し制作されていることや、あるいは日常的にその場に住まう素人の一般市民が被写体に据えられていることなど、多くの点で異なる魅力を包含しています。空想的な絵本のなかの世界のような審美性、撮影時に発生したという様々な想定外のアクシデント性、住まう人々のありのままを捉えたドキュメント性など、様々な側面を内包させた作品《ENA》。7年間の制作期間を経て、4年振りに弊廊より発表される長谷の新シリーズを、是非お見逃しなくご高覧いただけますと幸いです。

スケジュール

2018年9月8日(土)〜2018年10月13日(土)

開館情報

時間
13:0020:00
土曜日は12:00〜19:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.kanakawanishi.com/exhibition-ph-006-hase
会場KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
http://www.kanakawanishi.com/
住所〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5-5F
アクセス東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩9分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5番出口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1a出口より徒歩11分
電話番号03-5843-9128
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します