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[画像: 《Family Ritual 1》(部分) 2018年 燃やされたインクジェットプリント、ピン 82.3×116.8×5 cm, unique © Yuki Tawada. Courtesy of the artist and G/P gallery, Tokyo]

多和田有希 「悪魔祓い、系統樹、神経の森」

G/P gallery
終了しました

アーティスト

多和田有希
多和田有希は、東北大学卒業後、ロンドン芸術大学キャンバウェルカレッジ写真学科を経て東京藝術大学大学院博士課程修了。現在は横浜市を拠点に制作をしています。写真制作をはじめる過程で、撮影時に感じ取ることはできたが、写し取ることができなかった被写体の深層心理や無意識の領域を、フィジカルで触知可能な「像」に変容させようと、自らの手を使って、写真プリントの一部を焼く、切断する、または針やヤスリ、消しゴムでイメージを削り消失へと向かうプロセスを繰り返すようになります。このポストプロダクションは、作家が対象を選択したときから続く経験や感情を開示する儀式や、セラピーに近いものであると多和田は考えます。イメージの断片を複数のレイヤー状にコラージュしたシリーズ「Shadow Dance」(2012-)は、自画像であると同時に、焼失の行為を協働した自身の母系家族との自伝的物語をつむぐ実践として提示されます。また、打ち寄せる波のイメージを母と共に焼いたシリーズ「I am in You」(2015-)は、東日本大震災以降に作家が強く抱いた恐れを癒していく過程で生み出されました。本展は「I am in You」、同じイメージに異なる加工を施した《ID (transition)》(2016)、そして「Shadow Dance」を発展させた新シリーズ「Family Ritual」(2018)を中心に構成されます。この新作は前作と比べて、公立図書館のアーカイブスなどから流用したファウンド・フォトが多く交えられており、無関係であったイメージの断片が、新たな混合体として生を獲得します。再生されたイメージの断片からは、かつてそれらがまとっていた社会的背景やカテゴリーは失われ、世界と接続しながらも、きわめて個人的な心象や感覚をベースとしたファンタジーが起こる場となるでしょう。

スケジュール

2018年8月25日(土)〜2018年9月29日(土)

開館情報

時間
12:0020:00
休館日
月曜日
備考
開館時間: 12:00〜19:00、日曜日・月曜日は休廊

オープニングパーティー 2018年8月25日(土) 19:00 から 21:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://gptokyo.jp/archives/4447
会場G/P gallery
http://gptokyo.jp/
住所〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
アクセスJR恵比寿駅東口より徒歩6分
電話番号03-5422-9331
関連画像

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