上田義彦 「68th Street 光の記憶」

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「68th Street 光の記憶」は、2012年2月10日にオープンしたギャラリー916の活動を締めくくる最後の展覧会として構想されている。その構想とはどのようなものだろうか。そもそもギャラリーがオープンしたとき、その3桁の数字の名前、しかも91という数を見て、アルフレッド・スティーグリッツ(1864-1946)の291ギャラリー(5番街291番地;1908-1917)を想起しなかった人はいないだろう(916がたんに写真家上田義彦の誕生日9月16日から採られたとしても)。そしてその連想とともに本展を見れば、ところどころにスティーグリッツへの、とりわけそのイクイヴァレントのシリーズへの示唆が見られる。光の記憶は、ニューヨーク68丁目の小さなアパートに差し込む光の記憶にとどまらず、同じニューヨークで生涯を過ごしたスティーグリッツの記憶であり、すなわち写真のモダニズムの第一世代の記憶でもあるのだ。晩年のスティーグリッツは、レキシントン・アヴェニュー525番地のシェルトン・タワー(48丁目、現在のニューヨーク・マリオット・イーストサイド)に暮らし、部屋の窓から、次々と建設されつつあった最初期の摩天楼を撮影していた。1929年には、かつての291を引き継ぐ空間として、マディソン・アヴェニュー509番地(53丁目、ニューヨーク近代美術館の近所)に「An American Place」をオープンし、名前の通りアメリカの作家たちに発表の機会を与えるとともに、自らもそこから見える高層ビルの光と影を作品化している。本展出品作が示唆するのは、これらシェルトン・タワーやアメリカン・プレイスから撮影されたスティーグリッツ晩年の摩天楼のシリーズ(1930年代)であり、そのルーツと言えるイクイヴァレントのシリーズ(1920年代後半)である。室内の床にカメラを向け、「向かい側にそびえるビルの窓ガラスに反射して、僕のアパートの部屋に落ちてくる」光を撮影した「小さい光の劇場」は、「僕の部屋からは見えない」「高い空」の「雲」や窓外の巨大ビルにカメラを向けて撮影された、いわば「大きい光の劇場」を参照しているのだ。
[関連イベント]
1. トークセッション・ブックデザイニング
日時: 4月21日 (土) 15:00〜16:30、4月28日 (土) 15:00〜16:30
ゲスト: 清水穣(美術評論家)、 菅付雅信(編集者)
2. Special Music Event ー光の記憶ー演奏会
日時: 4月21日(土)18:30〜20:30
奏者: 松永誠剛(音楽家)
料金: 一般 ¥2,000、シニア ¥1,800、大学生 ¥1,300、高校生 ¥1,000、小学生・中学生 ¥800
3. 光の記憶 朗読会
日時: 5月19日 20:00〜21:00
料金: 展覧会入場料
4. 光の記憶 演奏会 Ⅱ
日時: 5月20日 20:00〜21:30
奏者: 大倉正之助(能楽囃子大倉流太鼓奏者)、松永誠剛(音楽家)
料金: 一般 ¥2,000、シニア ¥1,800、大学生 ¥1,300、高校生 ¥1,000、小学生・中学生 ¥800
*詳細は公式ホームページよりご確認ください。

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スケジュール

2018年04月21日 ~ 2018年05月20日

アーティスト

上田義彦

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