宇治野宗輝 「ライヴズ・イン・ジャパン」

山本現代

poster for 宇治野宗輝 「ライヴズ・イン・ジャパン」
[画像: Lives in Japan, 2018 video, sample image ©️UJINO Courtesy of YAMAMOTO GENDAI]

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今回の個展は、全て新作で構成されます。構成要素は三つあり、まずヨコハマトリエンナーレ2017で展示された作品『プライウッド新地』の発展形ともいうべき映像インスタレーション『ライヴズ・イン・ジャパン』と『電波街(Radiowave Quarter)』、次にウォールドローイングさながらの巨大な配線図のシリーズ、最後に宇治野が自らの作品制作の原点を語る映像作品『プライウッド・シティ・ストーリーズ 2』です。映像作品『ライヴズ・イン・ジャパン』と『電波街(Radiowave Quarter)』は、『プライウッド新地』で使用されていた複数の家電をそれぞれ独立したキャラクターに見立て、稼働する様をパフォーマンスとして記録し、マルチ・ディスプレイでシンクロさせたサウンド・インスタレーションと、様々な国から発信される短波ラジオを捉えた受信機をライヴ映像として撮影し、複数台同期させた、いずれも新しい試みの作品です。特に『ライヴズ・イン・ジャパン』に出演する家電は全て和室や日本の住空間で撮影されており、それらの躍動的な姿や、轟々としたビートには、戦後の日本が持つ欧米文化へのストレートな憧憬が顕在化しているかのようです。今までインスタレーションの一部として存在していた「モノ(マスプロダクトの数々)」が、それぞれ映像に落とし込まれ、データ化され、同期して新たな音を生み出すこれらの映像作品は、非常に実験的で、宇治野の新境地ともいえる作品となるでしょう。また、本展の二つ目の構成要素である配線図のドローイングは、今までサウンド・スカルプチュアの補助的役割を担っていましたが、本展ではそれ自体で成立する作品として制作されます。合板(=プライウッド)ではなく、木造建築用の羽目板などをパネルにしたこの作品は、今展の映像作品の内容を全て網羅する大規模な配線図となり、会期中に公開制作される予定です。三つめの作品『プライウッド・シティ・ストーリーズ 2』は、『1』に引き続き宇治野本人による「日本人英語」の一人語りで進行する映像シリーズの新作です。今回発表される『2』では、先の『ライヴズ・イン・ジャパン』に登場する家電や、日本の住空間を中心に宇治野の原風景が語られます。幼少期、新たに生活に割り込んできたブラウン管テレビが、畳にその足を食い込ませていた違和感や、陶器や漆器に見出される陰、闇などを愛でる陰翳礼讃の日本の美意識に対して、家庭で使われ始めたタッパーウエアの工業的な透明感など、外来文化に浴し共生してきた、戦後日本を批評的に再考します。

メディア

スケジュール

2018年03月03日 ~ 2018年04月07日
火曜日・水曜日・木曜日・土曜日の11:00〜18:00、金曜日の11:00〜20:00開館

オープニングパーティー 2018年03月03日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

宇治野宗輝

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