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オートモアイ 「THIS CAN’T BE LOVE」

MATTER
終了しました

アーティスト

オートモアイ
オートモアイはこれまで、表情が描かれない女性像を中心に、多くのドローイングを残してきました。2018年2月に刊行した『Endless Beginning』には300点に及ぶドローイング作品が収められています。ドローイング作品では1枚の絵の中に同一人物と思われる女性が複数存在し、多種多様な行動や感情を表し、時間軸の存在を示唆しています。一人の人物が矛盾や起伏を抱えること、一つの事象は多角的に捉えると異なる見え方があること、そうした事実を事実として描くさまは、情熱的なタッチ、力強い線とは対象に冷静で理知的です。また、刊行時に開催した展覧会では、画集の内容とは異なる、色彩やレイヤーの豊かなペインティングを発表し、イラストレーションから絵画への展開を見せました。明確に無を表す背景と、曖昧に描かれる風景、匿名的な人物像の重なりからなる作品は、現代の都市における自他との関係性を明るみにしています。写真が「かつてそこに」だけでなく「いまここ」という新しい機能(もしくは側面)を得た今日の現象と要因を同じくし、それは自他の隔離・混迷という、実在する現象が描かれます。1枚の絵のなかに重なる感情や情景は、物事の明確さや単純さを失った今日の私達そのものかもしれません。これは現代の肖像画と呼べるでしょう。本展で期待される新作は、これまでのドローイングのように意味深なモチーフが多く登場し、色彩ゆたかに仕上げられています。暴力や死、ロマンスや痛み、愛らしさに付きまとう不平等、これらを同時に、そして等しく鑑賞することは、まるで新しい環境へ身を晒すような鮮度があります。人類は通信速度と関係性の発展速度も加速させています。変化に気づくこと、多面性を理解することがより重要視されていくなか、オートモアイの絵は排他的な気配を漂わせながらも、すべてを慈しむように受容しています。それは愛が能動から受容へ変化していることを示唆と言えるでしょう。

スケジュール

2018年6月23日(土)〜2018年6月30日(土)

開館情報

時間
15:0022:00
土曜日・日曜日・祝日は14:00〜21:00
備考
平日は15:00〜22:00、日曜日・祝日は14:00〜21:00開館

クロージングパーティ 2018年6月30日(土) 18:00 から 22:00 まで

参加費: ¥500(1drink)

入場料無料
展覧会URLhttp://www.anagra-tokyo.com/thiscantbelove
会場MATTER
https://www.instagram.com/matter.tokyo/
住所〒102-0093 東京都千代田区平河町1-8-9 B1F
アクセス東京メトロ半蔵門線半蔵門駅1番出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線麹町駅1番出口より徒歩5分
電話番号03-6826-8128
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