「ニュー・インティマシー」展

KAYOKOYUKI

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普段、アートの世界では、作家性という「個人」を軸とした、美術館での個展、モノグラフ、批評もしくは論考が展開されている。そこではアーティストと他者との関係性は、脚注に留まる。では、スタジオをシェアしている仲間の作品の無意識な相互影響、食事の時に会話したあるアイディア、一緒に訪れた特別な場所での共通の体験などは、いったいどう作品に記録されているのだろう。この展覧会は、アーティスト、またはアートに深く関わるカップルを招待する。彼ら、彼女らは、必ずしも常にコラボーレーションをする間柄ではない。そこでは批判もあるだろうし、妥協もあるかもしれない。棲み分けのようなものもあるかも知れない。ある時、その関係は何かしら終わりを迎える可能性もなくはない。でもそこにある「親密さ」とは何か?現代の社会では、テクノロジーの進化や、インターネット、スマホの普及により、どこで今、何が起こっていて、何が話されているのか、私達はほとんど瞬時に知る事が出来るし、遠くの知人の極めてパーソナルな出来事をあたかも身近な事のように共有できる。人と人との関係は世界規模に拡大したけれど、やはりそこでは「親密さ」が通貨となっている。感情の衝突や、日常性を通して育まれた「親密さ」、テクノロジカル・コミュニケーションを介した「親密さ」、相手の作品を理解しようと、通常の鑑賞者以上の努力や好奇心の果ての「親密さ」。このような「親密さ」を通過してアートという価値を共有している(かに思える)自らのパートナーにこの展覧会は焦点をあてる。そしてここでは、出来るならば、カップルとして共同の作業の中で作品を制作していただきたい。カップルは、小さな単位ではあるが、そこには、複雑な関係性が時間軸と感情の軸の中に存在している。その作品は、現代の超高度情報社会において、新たな「親密さ」として通常化するだろう。文字通り「親密すぎる」関係であるカップルが、展覧会を通じて新鮮な価値を提示し、パブリックな場で交差させることで、ひとつの可能性を開くことができるのではないだろうか。「愛」と呼んだら大げさだが、私達は「New Intimacies/ニュー・インティマシー」を通じてそれを探求する。
[出品者]
青木真莉子(アーティスト) + 渡辺豊(アーティスト)、秋山幸(アーティスト)+ 池崎 拓也(アーティスト)、今井麗(アーティスト)+ 西村有(アーティスト)、今井俊介(アーティスト)+ ライボ(ツナギトゲオイグアナ)、江口悟(アーティスト)+ マツザキ サトミ(DEERHOOF)、片山真妃(アーティスト)+ 千葉正也(アーティスト)、菅かおる(アーティスト)+ 田中 和人(アーティスト)、COBRA(アーティスト)+ 八重樫 ゆい(アーティスト)、竹崎 和征(アーティスト)+ 竹崎 瑞季(キュレーター)、増本 奈穂(保存食LAB)+ 増本 泰斗(アーティスト)、ローゼン ジェフリー(ギャラリスト)+ ローゼン 美沙子(ギャラリスト)

メディア

スケジュール

2020年01月12日 ~ 2020年02月01日

アーティスト

青木真莉子渡辺豊今井麗西村有

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