山内滋夫 「艸木蟲魚圖 FAUNA&FLORA」

ギャラリー TOM

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絵画は、世界へと開かれたひとつの窓である、という喩えはじつに美しく、忘れがたい。山内滋夫の近作、新作をまのあたりにするとき、まさしくそれらもまた、もうひとつの日常へと感覚を開放してくれる、やはり窓であることを実感する。そこには、周到に計算され、組み立てられた虚構の絵画空間がまぎれもなく存在する。技法的には、伝統的な木枠に張られたカンヴァス(ただし、定形の既製品ではなく、特注の変形であることも大事なポイントだ)に魔法をかけられたようにイメージが現出する。そのこと自体は一見通常の絵画空間であるようにみえる。しかし、なにか奇矯な手癖のようなものがここにはいっさい認められない、むしろ厳格な思考の痕跡としてそのイメージは存在するという確かさ、ゆるぎなさがここには前景としてある。それは「絵」(あるいは「画」)というよりも「図」という言葉にふさわしい世界ではなかろうか。世界の独自の「図化」が、まさしく図られているのだ。この意志の存在が、このイメージの世界が認識の対象であることをはっきりと表明している。情緒や気分ではなく、世界認識を鮮やかに起動させる知性にこそ重きが置かれているのである。

メディア

スケジュール

2019年09月06日 ~ 2019年09月21日
開館時間 11:00〜18:00、9日・17日は休館

アーティスト

山内滋夫

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