終了した展覧会・イベントです
[画像: 中平 卓馬(1938-2015) 《サーキュレーション―日付、場所、イベント》 1971(昭和46)年(2003年のプリント) ゼラチン・シルバー・プリント 32.5×42.6cm   中平卓馬氏寄贈]

「横浜美術館コレクション展 - リズム、反響、ノイズ - 」

横浜美術館
終了しました
今期のコレクション展では、同時期開催の企画展「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」に合わせて、クロスジャンルな芸術家たちの交流と、20世紀を通して現代へと至る抽象的な美術表現の展開に焦点をあてた特集展示「リズム、反響、ノイズ」を開催します。 20世紀以降の美術を語るとき、それ以前の表現と区別する最も大きな造形上の変化は、抽象的な表現の誕生にあるといえるでしょう。スイスやドイツで始まったダダや、ロシアの構成主義、フランスのキュビスムやイタリアの未来派など、およそ100年前のヨーロッパで同時多発的に発生した抽象的・幾何学的な絵画や彫刻の造形上の実験は、20世紀を通じて、日本はもとより世界中のさまざまな前衛芸術運動に継承されていきます。 こうした20世紀初頭の実験的な芸術運動はまた、美術家だけが牽引したものではなく、詩人や音楽家たちとの協働で実践されました。秩序だった和声に基づく音楽を解体した無調音楽や、言語をその意味から離脱させた音響詩や視覚詩など、音楽や文学における解体と再構成による抽象的・革新的な表現は、美術と連動するように生まれます。さらに、19世紀後半の技術的発展を経て、重要な表現技法のひとつになった写真と、新たに発明された映像とが加わり、20世紀初頭のヨーロッパでは、現代へ連なる多様な芸術表現の素地が、一斉にかたちづくられていったのです。 本展は、これら20世紀初頭のヨーロッパで、革新的な表現を切り拓いた作家たちの作品にはじまり、20世紀後半の日本でその前衛の精神を受け継いだともいえる具体美術協会や、写真表現におけるアレブレなど、戦後の前衛的な作品の展示へと続きます。さらに1990年代以降の日本画における革新的な試みや、現代を生きる美術家たちの作品を紹介します。リズムと反響、ノイズなど、解体された音楽の要素さながらに、色彩と形態に解体され、抽象化や再構成が試みられていった20世紀以降の多様な美術の表現をお楽しみください。
[関連イベント]
1. アーティストトーク&パフォーマンス
日時: 1月20日 14時~15時30分
出演: 八木良太(本展出品作家)
会場: 横浜美術館円形フォーラム
定員: 100名(申込不要、先着順)
参加費: 無料
2. ギャラリートーク
日時: 1月25日、2月8日、22日、3月8日 各日 14時~14時30分
会場: コレクション展展示室
参加費: 無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)
3. 子どものアトリエ・親子講座「音をつなげる、音をひっかく」
日時: 1月19日 13時30分~15時30分
講師: 八木良太(本展出品作家)
会場: 横浜美術館子どものアトリエ
対象: 小学校1~6年生と保護者
定員: 20組(1組3名まで)※要事前申込み、応募多数の場合は抽選
参加費: 親子2名で2,000円(ひとり追加で+500円)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2019年1月4日(金)〜2019年3月24日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
木曜日
年末年始休館
入場料一般 500円、大学生・高校生 300円、 中学生 100円、小学生以下 無料
展覧会URLhttps://yokohama.art.museum/exhibition/index/20190104-522.html
会場横浜美術館
https://yokohama.art.museum/
住所〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
アクセスみなとみらい線みなとみらい駅3番出口より徒歩3分、JR根岸線・地下鉄ブルーライン桜木町駅より徒歩10分
電話番号045-221-0300
関連画像

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