ジャンルカ・マルジェリ + アリナ・エンドウ 「Merry - Go - Round」

アユミギャラリー

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「Merry - Go - Round /メリー・ゴー・ラウンド」というタイトルは、初期から一貫したテーマとなっている遊びに基づき名付けられました。本展で展示される作品は、2014年に二人のアーティストが、遠くインドまで旅した際にに生まれたアイデアがきっかけとなり、誕生しました。そこで、マルジェリはインドの都市に散在している公園の遊具に興味を抱き、多彩な記録写真を制作しています。その行為はリサーチとして、ベルリン、フィレンツェ、そして東京と、二人が移住した都市で、新たなイメージや着想を得ながら、継続されてきました。

玩具と建築の中間に在る遊具の構造は、マルジェリとエンドウにとって、多岐に及ぶインスピレーションの源になっています。彼らは、しばしば擬人化され不可視の町について語る要素を、無限の道筋で操り、生き生きと自由に組み立て、コラージュと立体物を形作ります 。これらは、現実離れした町、「おもちゃの国 /Città dei Balocchi 」として当初デザインされ、 分別のある年頃を拒絶し遊ぶことが根幹をなす精神的な場所で、 進む方向の景色を一歩一歩進化させながら、私たちの能力(または意図)を、飛び超えて空想することが可能な地へと誘います。大人の規則に従わず、合理的で思考的な定説に対応もしない子供のような空想を持つための場所へ。

過去の二つの展覧会では、型通りの銅像が、「半モニュメント」のアイデアに到達しつつあり、彫刻作品「名無し/Senza Nome (2015)」の完成によって、町自体を生命体の地位へと引き上げることに成功しています。この創造的なプロセスはまずベルリンで発生し、「成長の意味を忘れ、社会的秩序から逸脱する」ことの可能な町、おもちゃの国は、その進化として、理性の年代に身をゆだねて鼻を失ったピノキオのメタファーの中で見られるような、休戦協定のような形で達成されています。そして今回、この二人のアーティストは、日本で、これまでのプロセスをより明確に表す試みとして、 動く浮遊物によって作られた新しい世界と、果てしなく変化する風景を、思い描きます。

一見したところ、作品とアイデアの中間段階にあると思われるコラージュは、実際にはマルジェリとエンドウの、そして二人組みの彫刻作家としての、重要なプラクティスの延長として位置しています。初期の作品は、断片化されたイメージを組み立てる慎重な仕草が目につきつつも、地についた安定性に限定された建築の考えに対応したものでした。最近の作品では、二人はこれらを放棄し、より有機的に、より自然な形に発展させています。心象風景の中に、一つ一つ現れてくるパズルを解くように、二人は、忍耐強く正確になされたリサーチを、独自の解釈を通した想像の中で転換しています。二次元性と平らな空間、 フレーム(または壁)の中での輪郭形成を通して、コラージュが、この素晴らしい航海を実際に始める場所となっているのです。

「Merry - Go - Round /メリー・ゴー・ラウンド」というタイトルには、遊び、そしてファンタジーというイメージが必然的に付いて回ります。回転木馬とその動きは、ぼんやりとした輪郭を持った周囲の現実から差し引く形で、プレーヤーを不在にさせ、一時停止したスペースへと移動します。アーティストたちは、この直接的なタイトルを選ぶにあたって、例えば、学校で自発的につづり間違いをし、その間違いを再確認するかのように、あえてタイトルの中の言葉を間違えることによって、奔放なピノキオをよみがえらせたのです。最終的にアーティスト達の裁量は、手綱を締められることがあったとしても、 決して完全には根絶されないのですから。

会場: AYUMI GALLERY CAVE

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スケジュール

2019年03月23日 ~ 2019年04月21日
開館時間 12:00〜19:00

オープニングパーティー 2019年03月23日18:00 から 20:00 まで

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