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「マンガを描くために、人工知能はセリフから表情を推定する」展

art space kimura ASK?
終了しました

アーティスト

迎山和司、人工知能画家・静9号
人工知能画家・静(しずか)は自律的に絵を描くコンピュータ・プログラムです。今回の展覧会では鑑賞者がセリフを入力すると静がその場でマンガを描きます。結果はまだ稚拙ですが登場人物の表情は自律的に判断して描くようになりました。
静は2000年より制作を開始し、様々な変遷を経て現在は9号です。かつては一枚の絵画を描くプログラムでしたが、連続した絵画すなわち物語を扱うために8号からマンガを題材にしました。マンガの記号的かつ柔軟な表現力は挑戦しがいがあると思ったからです。人間は、素材となる様々な情報を取り入れて、自分なりに消化しオリジナルの作品を作ります。そこで静でも、既存のマンガを分析することによって、新しいマンガの物語を作ることを試みています。具体的には人間の作家によって描かれた既存のマンガから、登場人物とフキダシを特定し、その位置や内容を抽出しました。そしてセリフと表情の関連付けを学習させて入力されたセリフから妥当な表情を連想できるようになりました。
静の制作目的は人間の創作行為の本質を知ることです。学習型モデルの人工知能を用いて、コンピュータと人間を対比させると、人間の創作行為をコンピュータで置き換えられる部分と置き換えられない部分が明確になります。この違いを考察することは、人間の創作行為の本質を知ることにつながります。このように私にとって人工知能画家は、人間の認知と表象の哲学的探求であって、人間を超える創作機械を作る事ではありません。そして、このようなプログラムの展示が訪れた人の知的好奇心を刺激する事に繋がればよいと考えます。
会場: ASK P(B1F)

スケジュール

2019年11月4日(月)〜2019年11月9日(土)

開館情報

時間
11:3019:00
休館日
日曜日、祝日

オープニングパーティー 2019年11月4日(月) 18:00 から 20:00 まで

プレゼンテーション+オープニングパーティー

入場料無料
会場art space kimura ASK?
http://www.kb-net.com/ask
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル 2F, B1F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅1番出口より徒歩1分、都営浅草線宝町駅A3番出口より徒歩2分、JR東京駅八重洲南口より徒歩10分
電話番号03-5524-0771
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