終了した展覧会・イベントです
[画像: Shinjuku, Tokyo, 2004 © Chikashi Suzuki]

鈴木親 「わたしの、東京」

KOSAKU KANECHIKA
終了しました

アーティスト

鈴木親
鈴木親は国内外の雑誌で作品を発表し、日本を代表するフォトグラファーの一人として、90年代よりエディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍してきました。世界中のクリエイターを魅了する東京という街、著名人、有名メゾンから若手のモデルまで。鈴木の写真はその対象が一瞬だけ見せる、パブリックなイメージとは別の、奥の部分を直感的に引き出します。移りゆく時間をシンプルに切り取っただけなのに胸に深く残るような美しさ、独特の世界を表現しています。写真というメディアは、「否定」と「再解釈」を経験してきました。記録性や芸術性の否定。いわゆるポスト・モダニズム以降の、写真表現の多様化・多極化、解体と再構成。様々な作家がそれぞれの方法でオリジナリティや、宿命としての「写真のジレンマ」に取り組み、表現方法を模索してきました。鈴木もまた、写真というメディアに正面から向き合っています。私たちが生きるデジタル・ネイチャーともいうべき時代に氾濫し、消費されては消えていくイメージとしての写真。それに対し鈴木は、フィルムカメラで三脚を使用して撮影し、丁寧にプリントするという、私たちがすっかり親しんでいる即時性には足かせとも思える方法を使って、写真の「写真らしさ」を取り戻します。それは写真の「救済」といえるかもしれません。消費され、陳腐化するイメージがあふれるなか、無意識のようでいて意識的に切り取られた瞬間が、印画紙と光の化学反応を経て一枚の写真となる。その一枚の写真が持つ、凝縮された豊かさ、情緒を感じさせることで鈴木は、写真というメディアがなぜこれまで、撮る人、そして見る人を魅了してきたのか、そしてテクノロジーの進化によって人間の認識がどのように変化したのか、ということについての再考を促します。本展では、すべてフィルムで、またその多くがミディアム・フォーマットやポジフィルムで撮影された新作のポートレイトや東京の風景に加え、近作の花の作品を昨年の個展「晴れた日、東京」に続きセレクトし直し、展示します。

スケジュール

2019年4月20日(土)〜2019年6月1日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2019年4月20日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://kosakukanechika.com/exhibition/my_tokyo/
会場KOSAKU KANECHIKA
http://kosakukanechika.com/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
アクセス東京モノレール・りんかい線天王洲アイル駅より徒歩8分、JR品川駅港南口3番乗り場より都営バス(八潮パークタウン行き、品91)「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号03-6712-3346
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