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松田将英 「White Magazine」

EUKARYOTE(ユーカリオ)
終了しました

アーティスト

松田将英
アート作品と商品との境界線がますます曖昧になる現代において、松田将英はそうした境界領域を活動の場とする人物のひとりです。本展タイトルである「White Magazine」は、去年GDPR(EU一般データ保護規則)が施行された欧州にてプライバシーパラドックス、ナラティヴセラピー等の先進的な課題、精神療法を調査、考察して制作された、アートでは珍しいサブスクリプション方式で展開される参加型作品です。専用ウェブサイトでオーサー登録を行った参加者の自宅には、毎月新月の日に翌月分の今日を示す数字のみが記された白紙の雑誌「File」が定期配送されます。またそれらを収納する専用ケースとして1年毎に「Folder」、10年毎に「Disk」が提供されます。プライバシーの保護されたメディウム上に個人の中にしかない真実=ピュアデータの記録とアーカイブを促すことで、参加者を文字通りオルタナティブストーリーを記述するオーサー(作家)に置き換え、今後更なる成長が予想されるデジタル環境との対比構造を作りながら、データ駆動型経済の抱える諸問題を浮き彫りにしていきます。また西洋の直線的な時間世界を物理空間に変換する試みや、月齢サイクルと同期して行われる断片的記録の実践は、データと有限的身体の関係に光を当てながら、個人的・日常的なものと宇宙的なものとを直感的に結びつけ、参加者を巨視的な視点に誘うことでしょう。「White Magaine」を空間化させた本展は三階建ての当ギャラリー構造を活用した三部構成に分かれており、まず来場者は1階で1時間のチュートリアル「One Hour」の受講が義務付けられ、受講した通過者のみが2階、3階の展示室をご鑑賞することが許されます。また退場時には2020年から利用できる「File」が配布されます。本展は作品数の都合上来場者数を制限しており、定員に達した場合は早期終了致します。また本展では一般入場料として1000円を徴収します。事前に専用ウェブサイトからオーサー登録を行うことで無料入場、混雑時の優先入場が適応となります。またチュートリアルの時間内、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の使用はできませんので予めご了承ください。新しい時代の幕開けに、自らの手で完成させる白紙の未来史をご高覧ください。

スケジュール

2019年12月3日(火)〜2019年12月22日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日
備考
開館時間 12:00〜20:00
入場料入場料 1000円
展覧会URLhttp://eukaryote.jp/exhibition/whitemagazine/
会場EUKARYOTE(ユーカリオ)
http://eukaryote.jp/
住所〒155-0001 東京都渋谷区神宮前3-41-3
アクセス東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅5番出口より徒歩13分、JR原宿駅竹下口より徒歩15分
電話番号080-9524-6981
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