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「収蔵品展069 汝の隣人を愛せよ」
終了した展覧会・イベントです
[画像: 加藤清美《哀しき旅人その2》 油彩,キャンバス 53.0 x 40.9cm 制作年不詳 photo: 斎藤新]
「収蔵品展069 汝の隣人を愛せよ」
東京オペラシティ アートギャラリー
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※本展示は臨時休館の影響で会期を縮小して掲載しております。
元会期: 2020年1月11日(土)〜3月22日(日)
*東京オペラシティ アートギャラリーでは、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止の観点から、2020年2月29日[土]から3月16日[月]までの予定で臨時休館としておりましたが、3月10日付で示された政府方針や国内外の情勢をふまえ、3月22日[日]まで開催予定であった展覧会を終了させていただくことにしました。
「汝の隣人(となりびと)を愛せよ」は、よく知られた聖書の一節である。対立するパリサイ派の律法学者がイエスを試そうとして「律法の中でどの掟が最も重要か」と尋ねたのに対して、イエスは「汝の神を愛すべし」と答えたのち、同じように重要な第二の掟として述べたのがこの一節である。この聖句はマタイ伝22章39節の後半部分であり、前半の「己の如く」に続くものである。「己の如く汝の隣人を愛せよ」。イエスの時代から二千年が経った現在、世界はますます多様化し、情報化が進んだゆえに隣の人の価値観が自分と異なることが顕在化することが多くなった。「異なる」ということに対する人間の本能的な警戒心と、「違い」を発見することが容易になった情報化社会は、人々の間に不寛容を生みつつある。己の如く隣人を愛することははたして可能か。本展では、寺田コレクションのなかから自己と他者に関する問いに立脚し、その問題を内包する作品を採り上げ、この難題を考えるきっかけとしてみたい。本展の冒頭は、寺田コレクションに多く収蔵されるキリスト教的モチーフを描いた絵画、彫刻を展示した。故寺田小太郎氏はキリスト教徒ではなかったが、「人間とはなにか」を終生問い続けるなかで、人間の信念に直接関わる宗教というものへ強い関心を寄せた人だった。また、いうまでもなく西洋の美術史において宗教画はもっとも重要なジャンルのひとつであり、その伝統が日本の近現代美術においても受け継がれている作品は多い。これらのことが、寺田コレクションにキリスト教的な作品が多く収蔵されている所以であろう。今回はそのなかから「人と人の関係」にまつわる作品を出品した。同じ展示室に、加藤清美、落田洋子をはじめとするシュルレアリスム的な作品を並置した。寺田コレクションの特徴のひとつとして、超現実主義の系譜に連なる作品の豊富さが挙げられるが、寺田氏がこうした幻想的な作品に強く惹かれたのは、氏が幻想を「単なる想像の世界ではなく、現実の秩序を壊すことで、物事の根源に迫るひとつの筋道である」(*1)と考えたからだと言ってよいだろう。まずは現実を疑ってみること、自分の考えがなにかに囚われていないか省みること、それらを自らに課すことからあらたに見えるものがあることを氏の言葉は伝えている。展示の後半は、人間社会へのまなざしを表した作品でまとめた。人々が無意識に行動するさまをじっと観察し、社会における人間関係の不可思議さを描く相笠昌義の視点には、皮肉がまったくないとはいえない。同じく池田龍雄の「猛獣記シリーズ」や小作青史の「憲法幻想シリーズ」における人間の弱さや滑稽さを強調した作品群、時松はるなや金昭希の「集団としての人間」のおかしみを描いた作品など、そのまなざしは見る人にきまり悪さや不都合を感じさせる種類のものかもしれない。しかし私たちは、そこで目をそらし、背を向けてはならない。寺田氏の収集にこうしたアイロニカルな人間像が多いのは、不都合を直視しつつそこに自分自身を当てはめ、あるいはこうした作品とそれを見る自分を客観的に観察することによって、自らを知るよすがとしたのではないか。また、そうして自らを学び直しながら、他者を知ろうとする反復だったのではないか。他者への不寛容に飲み込まれそうになったとき、寺田氏の次の言葉を思い出して自らを省みてみたいと思う。「物事を考えるとき、自分を中心に家族や家系、地域や、ひいては日本の風土、民族や日本文化にまで広げていったとき、近いところから属性をおさえていかないと、自分自身がわからないと思うのです。(中略)自分を発見して、自分を大事にしないかぎり、他の人を大事には思えないわけです。日本民族を大事に思えなければ、他の民族を大事には思えないと思うのです。よく言われるようにナショナルなものほどインターナショナルであると私も思います。」(*2)
[*1]「コレクター寺田小太郎さんに聞く」『アートコレクターズ』No.14,生活の友社,2009年6月,p.33.
[*2]寺田小太郎,大島清次「コレクションにおける「私」性」(対談),『東京オペラシティアートギャラリー収蔵品選』,(財)東京オペラシティ文化財団,1999年9月9日,pp.136-137
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スケジュール
2020年1月11日(土)〜2020年2月28日(金)
開館情報
時間
11:00 〜 19:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し翌火曜日休館
年末年始休館
入場料
会場
東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/
住所
〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
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アクセス
京王新線初台駅東口より徒歩3分、小田急小田原線参宮橋駅より徒歩11分、都営大江戸線西新宿五丁目駅A2出口より徒歩12分
電話番号
050-5541-8600
(ハローダイヤル)
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