山内賢二「メ・イ・メ・ツ」

GALLERY YUKI-SIS

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アーティスト

山内賢二

「抽象的」に思考することと「具体的」に思考すること。そこには言葉にできない空間・事象があります。山内賢二の描く絵画には、私たちが日常の中で気づかず見過ごしている風景があります。それはたとえばカーテンの裾であったり、対象物の裏に見える景色であったり。私達は普段、見たいものに焦点をあわせてモノを見ています。しかし少し視点をずらし、焦点をぼかしてみると、今まで気づかなかった風景、抽象性が見えてきます。そのズレに山内は空間としてのおもしろさを捉えています。山内の描く絵画には、表層にある色の下にたくさんの色が重なっています。私達の記憶の層が重なっているかのように紡がれていく色の層は、「既視感」という捻じ曲がった時空間に私たちを誘い、「具体的」な事象よりも自由で、焦点のぼやけた、揺れるようなポエジーを感じさせます。

スケジュール

2019年12月7日(土)〜2019年12月21日(土)