終了した展覧会・イベントです
[画像: 増子博子"よくよく、沃野 no.16" 2019 Acrylic gouache, colored pencils, Embroidery thread dyed with canola flower, Tsharsho paper 53.0 x 78.0cm ©Hiroko Masuko]

増子博子 「積層をぬって」

Gallery Momo Ryogoku
終了しました

アーティスト

増子博子
増子博子は1982年宮城県生まれ、2008年宮城教育大学大学院教科教育専修修了、2007年にはトーキョーワンダーウォールに於いてTWW賞を受賞し東京都庁回廊での個展を開催、作家としてのスタートを切りました。2008年以降Gallery Jin projects を中心に継続して個展を開催、2009年にはトーキョーワンダーサイト本郷でも個展を開き、翌年にはToyota Art Competition (豊田市美術館) にて優秀賞を受賞し、群馬青年ビエンナーレ (群馬県立近代美術館) に入選するなど、早い時期から高く評価されてきました。学生時代は銅版画作品を制作し、2006年ニードルをペンに持ち替えキャンバスや紙に「盆栽」と題されたシリーズを制作し始めます。紙を張ったパネルは鉢になり、盆栽をモチーフに自身がイメージする理想の形を育て、自然と人間の協働という視点で制作してきました。「側の器」という言葉にインスピレーションを得て2013年から始めた、一日一枚のドローイングを自らに課した「側-カワ-の器」シリーズは、現在も続いており膨大な量のドローイングの集積となっています。一見それは直接的な連なりのようですが、制作の場では右往左往し、時に飛躍したり隠蔽を図って渦を巻いたり、初期衝動に応えていないという意識を持ちながら、それでもその行為には意味があり正しいと認識しながら描き続けています。増子は宮城県で生まれた後、東北の各地を転々としその風土で培われたものが制作の元となっていると語っています。 2018年栃木県に居を移して、美しい菜の花畑がトラクターで土に混ぜ返される緑肥農法という光景を目の当たりにして衝撃を受け、サショー紙を大地に見立て、菜の花から色を貰い染色した刺繍糸で、耕すように縫っていく「よくよく、沃野」 シリーズを制作、作品は端的に風土から培われたことを示しています。また、繊維をなぞるように描かれた絵の上に施された刺繍は、その絵柄が遠のいたように感じさせ、平面的な絵画を立体的にしようと試みています。今展ではこうした三つのシリーズが交差するように展示する予定、深まる秋の候、増子作品の全貌をご堪能いただければさいわいです。

スケジュール

2019年10月5日(土)〜2019年11月2日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2019年10月5日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場Gallery Momo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com/
住所〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-7-15
アクセス都営大江戸線両国駅A3出口より徒歩1分、JR総武線両国駅東口より徒歩5分
電話番号03-3621-6813
関連画像

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