高田冬彦 + 二藤建人 「不可能な人」

TAV GALLERY

poster for 高田冬彦 + 二藤建人 「不可能な人」

8日後終了

高田冬彦と二藤建人。表現が対極的な両者の接続先を<4G回線やビッグデータが徘徊する世界>と<アーキテクチャが残存し車や人間が徘徊する世界>と見立て、両者の表現における心身と、芸術を鑑賞する我々の心身の滞在場所を探すべく、本展のキービジュアルは、其れ等の世界を意識的にも無自覚的にも歩く、我々の「足」とした。この「足」は大地を踏み出しつつも、仮想世界にも着地しつつある。この「足」が踏み込む先として、展覧会を主宰する主観的な立場から本展「不可能な人」について述べたい。
「Internet is a social right (インターネットは社会的権利である)」という言葉をスローガンに掲げるエストニアは、電子政府によって手間のかからない政治を実現させた。そうした世界的な動向を思えば、情報世界に余儀なく侵食されながらも、日々同じ作業に明け暮れ、変わることの無い都市のパースペクティブに疲弊し続ける状況は、なんと不条理なことだろうか。このような電子化の過度期に於ける葛藤は「デジタルイミグラント」と言われる世代を象徴する問題である。人間はこれまで、無数の言説によって、領土や、言語や環境の規制(コード)を規定してきた。あらゆるコードの枠内で、自分が何者なのかという問いを立てる暇もなく、膨大な情報を取捨選択する日々。ふと「山へ登りたい」と思ったとしても、好きな時間に動くことはできない。しかしそんな社会の中でも、生産の為の充分な「可能性」はあるのだ。それは外部に触発されるための我々の「足」と、そうした「足」を持つ場との出会いの中にある。人間という存在が代替不可能性によって偶発的に成立している歴史上の産物と定義づけられようとも、大衆的な集合意識やビッグデータが「芸術家」を脱コード化した「天才」と定義づけようとも、芸術家と社会を繋げるべく、出会いと生産の瞬間まで、彼らをあくまで不可能性へと留める場は存在しなければならない。
高田冬彦は、かつてインターネットのプラットフォームを通して映像作品の発表を行い、2010年にYoutubeにアップロードした彼自身の処女作とも言える「JAPAN ELECTION(2010)」は現在までに215万再生を記録させている。自身の身体を歴史的偉人やポップアイコンなどに変身させたのちに、四畳半の支配的な空間内で様々なストーリーを可視化させ、強烈な体験をインターネットブラウザを通し世界中に散らばる鑑賞者に与えている。
一方の二藤建人は初源的な製作プロセスを通し、掌のみを地表に晒す「山頂の谷底に触れる(2013)」や、山の裏側を可視化させ、重力に反発する事を示唆する「反転の山(2013)」などのインスタレーション作品を通し、自身の体をもって社会との触れ合いを続け、人文主義的な欲求を形に留める。本展には高田冬彦は短編動画編集アプリ「TikTok」から着想を得た新たな「祝福」の形を想起させる新作映像作品が出展され、二藤建人は「自由な落下」という矛盾した理想を体現する作品とあわせて、新たに落下の不可能性を提示する大型の体験型作品を出展する。
[関連イベント]
トークイベント
日時: 2月22日 (金) 18:00〜
スピーカー: 高田冬彦 × 二藤健人

メディア

スケジュール

2019年02月15日 ~ 2019年03月03日
開館時間: 13:00〜20:00、水曜日・木曜日は休館

オープニングパーティー 2019年02月15日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

高田冬彦二藤建人

入場料

無料

アートスペースの開館時間


イベントにより異なる

アクセス

〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1-31-2
電話: 03-3330-6881

JR中央線阿佐ヶ谷駅北口より徒歩4分、東京メトロ丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅2b出口より徒歩12分

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