Hasu no hanaでは2019年9月1日(日)〜9月15日(日)まで彫刻家 梶浦聖子ドローイング展「ナーランド」を開催いたします。「物語の一瞬のような形を大切に金属へ置き換えて行く工程は人生そのものだ」金属を融かして型に流し込んで形を作る鋳金という技法は、長い作業工程を経て作品が金属となります。回り道をしているようにも感じるこの時間こそが大事な要素であり、一つ一つの事象と向き合って制作したいと思っています。前述、作家の言葉の通り一つの作品を作るには長い作業工程がある。作品を見る時、どれくらい時間がかかるか、という質問はよくあるが、それはたんに作業工程だけの話だろうか。作家によっては、考えている時間の方が実際手を動かすよりも長い、ということもある。現在梶浦は、来年に予定している大きな展覧会に向け猫の立体を制作している。同時にその猫の日常生活のイメージ図をドーイングしているという。彼女にとって、”イメージを言語を通さずに記録するメディア”としてドローイングは大切な工程であり、平面と立体と行き来しつつ物語が生まれ育まれている様子が伺える。