菅木志雄 「測られた区体」

小山登美夫ギャラリー

poster for 菅木志雄 「測られた区体」
[画像: 菅木志雄 潜通 Latent Passage 2019 h.182.5 x w.138.0 x d.17.4 cm ©Kishio Suga]

このイベントは終了しました。

本展「測られた区体」に際し、菅は次のように述べています。「人が何かを手にすると、そこに特別の目的や意図がなくても、それらのものの存在性が確固たるものとして表にでてくるようである。人はある意味でものが発散するエネルギーの方向と動きを測って、<考え>を現場の空間に広げていく。ものの在様や動向に対応していくだけの状況を支える論理(実なるものを、さらに実なるものとしての)をつくっているように思われる。人の思考や意識はずっとつづくものではなく必要な場合に応じて選別し、改変して行くことが大事である。 菅 木志雄 2019.4」菅は、もの同士や、空間、人など世の中のものに対するあらゆる関係性に加え、「もの」の「連続性」、「流動性」、「志向性」も示唆してきました。ものは一定に留まっているのではなく、時間経過とともに動き、変容する無常であると捉えており、それは人の思考も同様で、それは根源のリアリティとして一つの流れであると考えます。ものと人、空間の力が互いに影響を及ぼし合う場。それが菅の作品であります。木や石が切られ、曲げられ、折られ、並べられ、重なり、繋がる。そんなさりげない行為ながら、作品からはまるで気配や周囲との関係、空気の流れ、温度といったエネルギーまでもが鑑賞者に伝わるようです。そして、ものともの、ものと人の精神の、対立するのではなく、支え合う関係やむすびつきにより、それまで我々が認識できなかった世界観が表出されていることに気づかされます。近年の菅作品は、絵画のキャンバスを思わせる木枠が壁に架けられ、その中で穴が穿たれたり、格子状の枠組みが更につくられたり、枠を越えた突起や陥没、石と木、金属の異素材の組み合わせ、ペイントの塗りによる新たな視覚効果がほどこされています。それは一見平面的に見えつつも立体であるゆえに作品内部に空間が抱き込まれ、あたかも絵画平面の自立性を、彫刻の3次元性や周囲の空間との関係性において新たな構造を作り出していると言えます。そして、鉄、木、石など、「生」のモノを自然な形で使用することで、現実にあることとつながりながら決して混じり合わない世界のあり方を、はっきり認識させようとしています。「どういうものでもアートになるわけではない。現実認識を変えないと成立しない、という一点がアート足り得る点。」(菅木志雄トーク「もの派の成立をめぐって」、シンポジウム「もの派とアーカイブー海外への発信をめざして」、多摩美術大学、2016年)私たちは菅作品を鑑賞することで、普段の意識から解放された、もう一つの新しい眼や活性化された精神を手に入れるきっかけを持つことが出来るでしょう。

メディア

スケジュール

2019年06月22日 ~ 2019年07月20日

オープニングパーティー 2019年06月22日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

菅木志雄

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2019) - About - Contact - Privacy - Terms of Use - GADAGO NPOを応援