「CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II」

エスパス ルイ・ヴィトン東京

poster for 「CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II」
[画像: ANIMITAS (MÈRES MORTES), DEAD SEA, ISRAEL. 《アニミタス(死せる母たち)》、死海、イスラエル 2017年 フルHDビデオ、カラー、音声 10時間33分 Courtesy of the Fondation Louis Vuitton © Adagp, Paris 2019]

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このたびエスパス ルイ・ヴィトン東京では、フランスのアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーの作品を紹介する展覧会を開催いたします。本展は、これまで未公開のフォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵作品を東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京のエスパス ルイ・ヴィトンで展示する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環として企画されました。フォンダシオンは、こうした国際的な展覧会プロジェクトを通じて、所蔵作品をより多くの人々にご覧いただくことを目指しています。
クリスチャン・ボルタンスキーは現代美術の主要な存在であり、現存するフランスのアーティストの中で最も影響力を持つ人物といえます。ボルタンスキーは1967年以来、著述、フィルム、彫刻、写真など多岐にわたる芸術スタイルを追求してきました。ボルタンスキーの主要な関心事は記憶・追悼と時間であり、自身の人生、そして無名もしくは身元不明の人々の人生の出来事に題材を求め、自伝的要素や歴史への言及を有した制作に取り組み、真実とフィクションを組み合わせて過去の「再構築」を図っています。彼は、記憶を喚起する力が強い私的要素と特定の個人との関係性を持たない要素──写真、新聞、アーカイヴ、洋服を用いつつ、形式と感情に支配されたインスタレーションを制作することで、個人と集団の運命が交錯する道をなぞっています。記憶と、その必然的帰結である記憶の薄れや完全な忘却に対する強迫的な恐れは、伝説や神話を作り出す能力と共に、彼の作品世界の核心的テーマです。
ボルタンスキーの《アニミタス》(2014年)と《アニミタス(白)》(2017年)を2017年にエスパス ルイ・ヴィトン ミュンヘンで展示したフォンダシオン ルイ・ヴィトンはこれらに続くアニミタス・シリーズの2章を「Hors-les-murs」プログラムの一環としてエスパス ルイ・ヴィトン東京でご紹介します。
2つの映像作品、《アニミタス(ささやきの森)》と《アニミタス(死せる母たち)》は、ボルタンスキーの近年における最も野心的なプロジェクトの1つに属します。アニミタスの原点は、死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、人里離れた広大な野外に設置されたインスタレーションです。ボルタンスキーが生まれた日(1944年9月6日)の夜の星座の配列をなぞるように大地に突き刺された細い棒──その1本1本の先で、300個の日本の風鈴が揺れています。このシリーズの第1作目となったインスタレーションでは、最も乾燥が厳しい地とされるアタカマ砂漠(チリ)を舞台にボルタンスキーが誕生した日に南半球で見られた星空が再現されました。この作品はその後、同じ配置を基本としながら再解釈され、3つの別の土地で設置されました。日本の豊島(《ささやきの森》、2016年)、ケベックのオルレアン島(《白》、2017年)、イスラエルの死海のほとり(《死せる母たち》、2017年秋)です。時間の流れと共に消滅する運命にあるこれらのインスタレーションは、ボルタンスキー個人の歴史を設置する土地そのものの物語、すなわち何千人もの死者の魂の物語と1つにする試みです。それぞれの《アニミタス》のフィルムは、日の出から日没までをワンカットで連続撮影したものであり、草花の絨毯と組み合わされて上映されます。草花は時の経過と過ぎ行く来館者の流れと共に自然の摂理にしたがって姿を変えてゆき、ボルタンスキーの言うところの「星々の音楽と漂う魂の声」を連想させる風鈴の音色がやさしく響き渡り続けます。
世界との実存的な関係に根ざしたボルタンスキーは、作品の制作においてミニマリズムと表現主義を組み合わせています。彼の厳格なまでに簡素なインスタレーションはいずれも、誰もが理解できるように練られた普遍的な表現により、人間の存在の心もとなさ、忘却、喪失、記憶の脆さや時の経過について語りかけます。

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スケジュール

2019年06月13日 ~ 2019年11月17日

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