エミリー・メイ・スミス 「Avalon」

ギャラリーペロタン東京

poster for エミリー・メイ・スミス 「Avalon」
[画像: エミリー・メイ・スミス「Gleaner Odalisque」(2019) Oil on linen 129 x 170 cm | 51 x 67 inch Photographer: Charles Benton. Courtesy of the artist & Perrotin.]

23日後終了

ペロタン東京はこの度、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、エミリー・メイ・スミスの個展を開催いたします。スミスの個展は今回が日本初開催となります。
エミリー・メイ・スミスは20年に渡り絵を描き続けていますが、自身のアートがはっきり見えてきたのは2013年頃であることを隠さず認めています。ここに、熟練なくして達することのない完璧な技術とコンセプトの洗練を示しながらも、彼女の作品の新鮮さ、エネルギー、そして自己発見のプロセスを愉しむ新進気鋭のアーティストならではの“当たって砕けろ”の創意の所以が見受けられます。スミスは絵を描いてきた時間と同じだけ、観察をしてきたことは明確でしょう。彼女のレファレンスは、19世紀の象徴主義のような見落とされがちなエピソードから、アール・ヌーヴォーのグラフィックやディズニーのアニメーション、サマー・オブ・ラブのサイケデリックなポスタ
ーなどと広範囲に及ぶ大衆または商業アートまでをも含む、洋画史がその大部分を占めています。
当然ながら、スミスはこうしたアートがほぼ全て男性によって男性の楽しみの為に作られたことを考察しました。彼女は、時代に合わせて、自身の女性としての見識と体験を絵に組み込むこと―そしてその行為を楽しむこと―を決意しました。しかし、彼女は具象画家でありながら、婉曲的な表現を用いていると言えます。意外かもしれませんが、彼女のペインティングには、時として現れる“口”を除き、身体が登場することはほぼありません。あるいは、口ですらなく、収まる場所のない舌や歯が製氷皿に並ぶ角氷の如く一様かつ直線的に並んでいます。むしろ、彼女が選んだ“代役”は、慎ましい(明らかに艶めかしさのない)ほうきでした。ほうきは、何千年にも渡り女性に委ねられてきた家事労働の象徴である一方で、ポール・デュカスの名曲に合わせたディズニーの傑作「ファンタジア」(1940)の シークエンスでは、魔法使いの弟子の物語に基づき、師匠気取りの魔法使いに反逆する道具として活躍します。「誰かに支配されそうになったとき、強い力を発揮したのは、この、実に身分が低い物なのです」とスミスは言います。更に、もちろん、ほうきはその“いとこ”の絵筆をも想起させます。
昨今における創作活動は、二手に分かれているように思われます。一方には、ときにアイデンティティ政治と呼ばれる、クィア問題、人種問題、脱植民地化問題、そして無論、フェミニスト問題などに根ざした題材に本質的に駆り立てられた作品があります。 その一方で―スタイル的には近代派の分類からかけ離れていたとしても―近代派の直感、すなわち何を差し置いてもまず、アートとは、それが何であるのか、もしくは何になり得るのかを、追求し続けることに基づいた作品もあります。スミスは、アートという名の“織物”が受け継がれるなかで、ジェンダーとセクシュアリティがいかに深く織り込まれているかを理解し、作品の政治的な要素と定式的な要素を区別できないほど完璧に融合させる、類まれな実践者です。彼女は、魔法使いの弟子とは対象的に、道具の扱いを完璧にマスターしています。彼女は道具に働かせるのではなく、むしろ、力を発揮させるのです。(バリー・シュワブスキー)

メディア

スケジュール

2019年08月28日 ~ 2019年11月09日

オープニングパーティー 2019年08月28日17:00 から 20:00 まで

入場料

無料

アートスペースの開館時間

11:00から19:00まで
月曜・日曜・祝祭日休館

アクセス

〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F

都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅1a、1b、3番出口から徒歩2分

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このイベントに行かれる際には、東京アートビートで見たとお伝えいただければ幸いです。

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