太田の美術vol.2「生誕100年 飯塚小玕齋展 - 絵画から竹工芸の道へ - 」

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43日後終了

「竹は自然が最も美しいと思う」――飯塚小玕齋(1919-2004/本名:成年)は、竹という素材を尊重し、竹ならではの造形美を追求した竹工芸家です。1982(昭和57)年には、重要無形文化財「竹工芸」保持者(人間国宝)に認定され、「用の美」の理念のもと、作品を磨き上げました。群馬県太田市には、1981(昭和56)年、赤松の生い繁る金山の豊かな自然環境に惹かれ東京から転居、以降亡くなるまで当地に工房を構えています。父・琅玕斎から学んだ技術を現代的な感性で発展させた作品は、今日の竹工芸の基盤を形成したとも言われ、格調高く、洗練された美しさを有しています。
その小玕齋が、若かりし頃、画家を目指していたことはあまり知られていません。代々竹工芸を生業とする飯塚家の次男として生まれた小玕齋は、幼少期から竹に親しんできたものの、画家を志し東京美術学校油画科(現・東京藝術大学)に入学、画家・藤島武二の教室で、画業の研鑽に励みました。しかし、父から竹工芸を継承すべく修行をしていた長兄・幹雄が1943(昭和18)年に他界。戦後復員ののちは、画家を諦め、琅玕斎の指導のもと、竹工芸の道へ進むこととなります。竹工芸家としての初期の主な発表の場であった日展への出品作品は、竹を素材にしながらも、具象的・抽象的表現を取り入れた、絵画研究を下地とするものでした。ところが、竹という素材と向き合うなか、そのような鑑賞を主体とする作品ではなく、使用することを一義とした「用の美」の追求こそ本来の竹工芸の仕事ではないかと思い至ります。
飯塚小玕齋の生誕100年を記念して開催する本展では、非凡な画才を感じさせる中学校時代のスケッチから東京美術学校時代の卒業制作、そして竹工芸に絵画的な表現を取り入れていた時期の作品を経て、「用の美」へと至る晩年までの仕事を約30点の竹工芸作品と資料によって振り返ります。当初は自身の意に反しながらも絵画から竹工芸の道へと邁進し、挑むようにして素材と向き合い、工芸とは何か、美とは何かを真摯に問い続けた飯塚小玕齋の歩みをご覧ください。
※会期中、竹工芸作品は前期・後期で全点展示替予定(前期:2月2日〜3月3日、後期:3月5日〜4月7日)
[関連イベント]
(1)講演会「飯塚小玕齋の竹工芸を応援する」
出演: 山下裕二(美術史家、明治学院大学教授)、飯塚万里(飯塚小玕齋長女)
日時: 2019年3月10日(日)15:00~16:30
会場: 3階視聴覚ホール
定員: 80名(事前申込制、先着)※詳細は公式ホームページよりご確認ください。
参加費: 無料
(2)鼎談「弟子から見た飯塚小玕齋」
出演: 松本破風(竹工芸家)、武関翠篁(竹工芸家)、大木淑恵(竹工芸家)
日時: 2019年3月30日(土)15:00~16:30
会場: 3階視聴覚ホール
定員: 80名(事前申込制、先着)※詳細は公式ホームページよりご確認ください。
参加費: 無料
(3)ギャラリートーク
講師: 担当学芸員
日時: 2019年2月23日(土)、3月23日(土)14:00〜15:00
会場: 展覧会場
定員: なし
(4)こども鑑賞ツアー
講師: 担当学芸員
日時: 2019年2月3日(日)、3月3日(日)13:30~14:00
会場: 展覧会場
定員: なし

メディア

スケジュール

2019年02月02日 ~ 2019年04月07日

アーティスト

飯塚小玕齋

入場料

一般 300円、65歳以上・高校生以下・障害者手帳をお持ちの方とその付添人1人 無料

アートスペースの開館時間

10:00から18:00まで
月曜休館
月曜日が祝日の場合は月曜日開館、翌日火曜日休館

アクセス

〒373-0026 群馬県太田市東本町15-16-30
電話: 0276-55-3036

東武伊勢崎線太田駅北口より徒歩1分、JR高崎線熊谷駅南口よりバス50分「太田駅南口」下車徒歩8分

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このイベントに行かれる際には、東京アートビートで見たとお伝えいただければ幸いです。

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