「吉田克朗・成田克彦 カラーズ」

ユミコチバアソシエイツ viewing room shinjuku

poster for 「吉田克朗・成田克彦 カラーズ」
[画像: Katsuhiko Narita, ‘Untitled’, circa 1969 ⓒThe Estate of Katsuhiko Narita, Courtesy of Yumiko Chiba Associates / CAVE-AYUMI GALLERY]

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「吉田克朗・成田克彦 カラーズ」は、吉田克朗(1943-1999)と成田克彦(1944-1992)を改めて読み解く試みとして、「色彩」というテーマのもとに、ドローイングを中心に構成する展覧会です。吉田克朗と成田克彦は、ほぼ同時期に多摩美術大学絵画科で学び、卒業(吉田は1968年、成田は1969年)後すぐに旺盛な発表を始めました。1969年の「第6回パリ青年ビエンナーレ」と翌年の「第10回日本国際美術展<人間と物質>」に、成田は木材を炭化させた《SUMI》を出品。成田も参加した「現代美術の動向」展(1969年)、「1970年8月 現代美術の一断面展」(1970年)に吉田は、鉄板や電球、ガラスといった工業製品を、加工を最小限に抑えて置きました。1970年前後の数年間の、彼らを含む一群の美術家たちの活動はのちに「もの派」と呼ばれ、現在は戦後日本を代表する美術動向として国際的な評価が定着しています。吉田は初期<Cut off>シリーズ(1968-70年)で、人物や家具をモティーフに人間の意識の外在化に取り組んでいました。1970年には写真を用いた版画の制作を始め、1970年代末に転写の構造を用いた絵画を発表。1980年代後半からは手指に黒鉛をつけて描く絵画に集中しました。成田は1960年代後半、《SUMI》に先行して、壁や床面を別の素材に代替させ空間の再構成を試みていました。数年の空白を挟んで1976年に発表を再開し、有機的な抽象レリーフで存在感を示します。その後15年ほどの間に、布や丸太、ウサギの毛を用いたアニミスティックなオブジェ、日本の古美術の描写や表装に想を取ったオブジェや絵画が生まれました。ここで私たちは、「もの派」の前後に、2人の作品を置いています。現在「もの派」として位置付けられたこの時期の活動は、彼らにとって20代前半の、美術家としての出発点における決定的経験であり、この時系列は不動です。ですが、その前後、特に後の、吉田と成田のそれぞれの作品の豊かさは、この起点からのみ理解されるものではないでしょう。1990年代に相次いで他界した2人は、多くの作品をアトリエに残しました。基礎調査が進み、私たちが作品に対面する条件は整えられつつあります。まずは本展が、吉田克朗と成田克彦が真剣に生きて作り続けた作品の色を、しかと認める機会となることを期待します。
[関連イベント]
トークイベント 「吉田克朗と成田克彦 作品リサーチから見えてきたもの」
日時: 9月21日(土)17:00-18:30(トークイベントの後にレセプションを行います)
登壇者: 神山亮子(戦後日本美術史研究/府中市美術館学芸員) × 山本雅美(船橋市教育委員会学芸員)
事前申込制、参加費: 無料
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

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スケジュール

2019年09月10日 ~ 2019年10月12日

アーティスト

吉田克朗成田克彦

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