井川健「艶のある形」

日本橋髙島屋 6F / 美術画廊

終了しました

アーティスト

井川健

このたび日本橋高島屋S.C.本館美術画廊Ｘでは「井川健展－艶のある形」を開催いたします。井川健（たけし）は1980年兵庫県に生まれ、2009年に京都市立芸術大学大学院美術研究科博士（後期）課程を修了し、漆塗りによる造形作品を制作し注目を集めている作家です。2017年には第35回京都府文化賞奨励賞、第3回金沢・世界工芸トリエンナーレにおいて大賞を受賞するなど、近年国際的に注目を集める日本の漆造形作家の中でも特に高い評価を得ている気鋭の若手作家です。現在は佐賀県に制作の拠点をおきながら、佐賀大学にて後進の指導にもあたっています。井川氏は漆の造形表現を追求する中で、近年はヤシの葉を造形材として用い制作しています。自然の形を活かし成形しながら、その過程で生まれる偶然性をも捉えたシャープで独特なフォルムを見出します。風、光、水といった自然の形象を彷彿とさせるフォルム、幾重もの闇が堆積したような漆黒。井川氏がつくりだす作品は、漆という素材が秘めた原初のエネルギーと太古の記憶を現代に呼び起こすかのような壮大なスケール感で見るものを魅了します。漆表現の新たなかたちを提示する世界をご堪能くださいますようご案内申しあげます。

スケジュール

2019年6月12日(水)〜2019年7月1日(月)