終了した展覧会・イベントです

太田の美術vol.3「2020年のさざえ堂——現代の螺旋と100枚の絵」

太田市美術館・図書館
終了しました

アーティスト

高橋大輔、蓮沼執太、三瀬夏之介、持田敦子
*新型コロナウイルス感染拡大予防のため、一部利用制限をして開館しておりましたが、更なる感染拡大の防止のため、4月14日(火)から6月1日(月)まで臨時休館いたします。
*新型コロナウイルス感染拡大予防のため、3月3日(火)~3月26日(木)は臨時的に全館休館いたします。

※本展示は臨時休館の影響で会期を縮小して掲載しております。
元会期: 2020年2月6日(木)〜5月10日(日)

「さざえ堂」を知ってますか? 平安時代には行われていたという、100カ所の観音霊場を巡礼する「百観音巡礼」にならい、三層構造の空間に3カ所(秩父・坂東・西国)計100体の観音像を安置することで、簡略化した「百観音巡礼」を実現する建築物です。ユニークなのは、その通称が示す通り、内部が一方通行で、上りと下りが合流しない回廊式の構造になっていることでしょう。参拝者は、さざえのような「螺旋」状の空間をぐるりと歩きまわりながら、観音像に祈願するのです。さて、群馬県太田市には、ふたつの螺旋状の建造物があります。ひとつは、1798(寛政10)年に建立された、「曹源寺さざえ堂」。もうひとつは、2017(平成29)年春に開館した、同じく三層構造からなる美術館と図書館の複合施設「太田市美術館・図書館」(設計:平田晃久)。本展「2020年のさざえ堂――現代の螺旋と100枚の絵」は、曹源寺さざえ堂が国の重要文化財に指定されたことを機に、現代のさざえ堂とも言える当館にて実施する展覧会です。蓮沼執太(音楽家・アーティスト|1983年生まれ)、三瀬夏之介(日本画家|1973年生まれ)、持田敦子(アーティスト|1989年生まれ)の3名が異なる表現手法によって「さざえ堂」「螺旋」にアプローチしつつ、高橋大輔(画家|1980年生まれ)が「百観音巡礼」にならい計100枚の絵を各フロアに展示することで、さざえ堂の構造・意義に対して新たな光と可能性を投げかけます。かつて仏文学者の澁澤龍彦が「螺旋」に対し、それは「たえず更新される人間精神の活力の表現である」(「螺旋について」『胡桃の中の世界』1974年)と述べているように、下部から上部へ、そしてまた下部へと展開する螺旋空間での身体性をともなった各作品の鑑賞体験が、鑑賞者の皆さまの身体と精神に活力を与え、新たな知覚の獲得に繋がることを期待しています。
[関連イベント]
◎オープニングトーク: 展覧会の生まれるところ——博物館と美術館の視点から
出演: 川延安直(福島県立博物館学芸課長)、小金沢智(当館担当学芸員)
日時: 2020年2月8日 14:00~15:30
◎対談: 絵画百態よもやま話
出演: 高橋大輔、三瀬夏之介
日時: 2020年2月22日 14:00~15:30
◎ギャラリートーク
講師: 当館担当学芸員
日時: 2020年5月9日 14:00〜15:00
※詳細は公式ウェブサイトを参照

スケジュール

2020年2月6日(木)〜2020年4月13日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料一般 300円、65歳以上・高校生以下・障害者手帳をお持ちの方とその付添人1人 無料
展覧会URLhttps://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/4084.html
会場太田市美術館・図書館
http://www.artmuseumlibraryota.jp
住所〒373-0026 群馬県太田市東本町16-30
アクセス東武伊勢崎線太田駅北口より徒歩1分、JR高崎線熊谷駅南口よりバス50分「太田駅南口」下車徒歩8分
電話番号0276-55-3036
関連画像

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