終了した展覧会・イベントです
[画像: © Atsushi Aizawa, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY]

相澤安嗣志 「Transparent Distance」

KANA KAWANISHI GALLERY
終了しました

アーティスト

相澤安嗣志
2017年の個展『No Man’s Land』では、人間と自然の間に生じた中間領域をテーマに、錆・土・コンクリートなどのマテリアルを用いて作品を制作した相澤ですが、本展『Transparent Distance』では、アーティストとしてのキャリアを開始した当初から起用してきた鉄のなかでも「有刺鉄線」をモチーフに、人間のつくりだす中間領域に軸を置いた展覧会を開催いたします。相澤が学生時代から一貫してメディウムとして起用してきた鉄の起源は、宇宙を誕生させた137億年前のビッグバンにまで遡り、約46億年前に形成された地球の質量の約3分の1をも占めています。約27億年前に生まれたシアノバクテリアが酸素を生み出してからは、鉄が酸素と結びつくことから、鉄から酸素を得てエネルギー源を得る生物の進化に大きく貢献し、文明の進歩にも寄与をしてきました。一方、この鉄を用いた有刺鉄線は1985年にフランスで最初に発明され、次いで1874年にアメリカの発明家ジョセフ・グリッデンによって発明されました。テキサス州マクレーンには、有刺鉄線の博物館「デビルス・ロープ・ミュージアム」が存在しますが、アメリカで有刺鉄線は、牧場や農場の境界を示す柵に用いられたことから、西部開拓時代を語る上でのキーワードの一つとなっています。本展では、有刺鉄線と自然の土壌や、有刺鉄線とコンクリートなどのマテリアルを掛け合わせた半立体作品や、インスタレーションを展開いたします。宇宙の起源にまでルーツを持つ鉄のなかでも、人間同士のテリトリーを象徴的に示す「有刺鉄線」を素材に起用しながら、人間がつくりだす境界を作品として昇華させる相澤の新作に、是非ご期待ください。

スケジュール

2019年9月28日(土)〜2019年10月19日(土)

開館情報

時間
13:0018:00
土曜日は13:00〜19:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2019年9月28日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.kanakawanishi.com/exhibition-022-atsushi-aizawa
会場KANA KAWANISHI GALLERY
http://www.kanakawanishi.com/
住所〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6 白河和楽ビル 1F
アクセス東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2出口より徒歩9分、都営新宿線菊川駅A4出口より徒歩9分、都営大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩14分
電話番号03-5843-9128
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