小畠廣志 「木に呼ばれる」

武蔵野市立吉祥寺美術館

poster for 小畠廣志 「木に呼ばれる」
[画像: 小畠廣志《エロマフロジェット》1968年 チーク(撮影:山上洋平)]

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小畠廣志(こばたけ・ひろし 1935-1996)は吉祥寺ゆかりの彫刻家です。母の鼎子は青龍社の日本画家、父の辰之助は洋画家にしてモダンな自由人。創造性に富んだ家庭において、彫刻家・廣志の素地はつくられました。東京藝術大学美術学部彫刻科(菊池一雄教室)に学んだ廣志は、1959年に初出品した二科展で特選を受賞します。冴えた造形はその後も多方面から高く評価され、1977年には第6回平櫛田中賞に選ばれています。いっぽうで、東海大学、青山学院女子短期大学、美学校ほかで教鞭をとるなど、年若い時分から後進育成にも力を注ぎます。1980年には美学校から独立してKOBATAKE彫刻工房を開校。技術的教授にとどまらず、芸術家としての人間を育む、独自のカリキュラムを展開しました。さまざまな素材による彫塑から鋳造まで、すべてを自らの手でおこない、1980年代からはリトグラフなどの版画表現にも取り組んだ廣志ですが、彼の造形の基軸は木彫にあったといえるでしょう。塑造や鋳込みといった、彫りとは成立のしかたが異なる表現の存在は、彼の木彫にいっそう豊かな幅をもたせ、得がたい魅力と存在感を増すことにもつながりました。廣志の作品の多くは人間の姿をあらわしていますが、それは、人間の形体美を具体化したものではありません。作品を前にした者の深層へ呼びかけるための、廣志のフォルムなのです。「材を見て、じかにその素材にフォルムを見付け、その中に時分の形体を入れていくとき、確かに木に呼ばれていく自分があることを感じます」と彼はいいます。作品をつくるという行為がもつ社会的責任をつねに意識していた廣志。彼は、原木と向かいあうなかで見いだし彫りだしたフォルムが、原木よりもはるかに大きな存在となることをめざしつつ、制作にのぞみました。本展では、木彫作品を中心に、ブロンズ鋳造による作品やリトグラフ、初公開となる資料など40点超により、小畠廣志の仕事を紹介します。年月を経てなお輝きをはなつ廣志の芸術を、ぜひご体感ください。
[関連イベント]
1. スペシャルトーク
日時: 8月10日(土)14:00より15:30頃まで 
講師: 小畠 刻時(えりとき)
2. 野外彫刻ミニ鑑賞ツアー
日時: ①7月27日(土)②8月31日(土) いずれも10:00より11:00頃まで 
講師: 坂口 寛敏(美術家、東京藝術大学名誉教授、(公財)武蔵野文化事業団理事)
3. ワークショップ〈木でつくろう!小さな彫刻〉
日時: 8月24日(土)①13:30~14:30/②15:00~16:00
講師: 内平 俊浩(彫刻家)、江幡 三香(彫刻家、スタジオ鼎代表)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

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スケジュール

2019年07月20日 ~ 2019年09月08日

アーティスト

小畠廣志

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