終了した展覧会・イベントです

上田薫 展

埼玉県立近代美術館
終了しました

アーティスト

上田薫
※新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ観点から、2020年12月24日(木)から2021年1月18日(月)までの間、休館します。
※本展示は臨時休館の影響で会期を縮小して掲載しております。
元会期: 2020年11月14日〜2021年1月月11日

上田薫(1928〜)は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家です。殻からつるりと落ちてくる生玉子がリアルに描かれた彼の作品を、美術の教科書で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
東京藝術大学で油彩を学び、主に抽象画を制作していた上田は、1956年に映画ポスターの国際コンクールで国際大賞を受賞したことをきっかけに、グラフィックデザインの世界へ足を踏み入れます。それからしばらく絵画制作からは離れますが、1970年に、対象そのものだけを写実的に描く表現 —本人曰く、制作に行き詰まったときに頭を空っぽにするための「クソリアリズム」— に目覚めます。
以後、上田は、ときにデザインの世界で学んだことを活かしながら、現実以上にリアルに見える作品を次々と生み出してきました。作品のモティーフの多くは、殻が割られた瞬間の生玉子、スプーンから流れ落ちそうなジャム、水の流れや空など、一瞬で姿を変えるものです。時間と空間とを切り取るその鮮烈な描写は、リアリズム絵画のなかに独自の位置を占めるものとして、高く評価されています。
本展では、これまでまとまった形で紹介される機会の少なかった上田薫の歩みを、大学卒業後から現在までの作品約80点とともに紹介します。時間の流れ、空間のひろがり、そして何気ない日常を驚きに変える上田流「クソリアリズム」の世界を、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。

[関連イベント]
1. 担当学芸員によるギャラリー・トーク
日時: 11月29日(日)、12月6日(日)、12月13日(日) 各日とも11時00分から30分程度
会場: 2階展示室
費用: 企画展観覧料が必要です。
定員: 50名(先着順)
2. 拡大版スライドトーク
日時:11月22日(日)、12月19日(土) 各日とも14時00分から30分程度
会場: 2階講堂
費用: 無料
定員: 50名(先着順)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2020年11月14日(土)〜2020年12月23日(水)

開館情報

時間
10:0017:30
休館日
月曜日
月曜日が祝日・県民の日の場合は月曜日開館
年末年始・メンテナンス日は休館
備考
11月23日・1月11日は開館、12月28日から1月5日は休館
入場料一般 1100円、大学生・高校生 880円、中学生以下・障害者手帳等提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://pref.spec.ed.jp/momas/ueda_kaoru
会場埼玉県立近代美術館
https://pref.spec.ed.jp/momas/
住所〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
アクセスJR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分
電話番号048-824-0111
関連画像

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