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[画像: 豊嶋康子 / Yasuko Toyoshima 地動説 _2020_1 / The Copernican Theory_2020_1 2020 木材、自然塗料、ステンレスボルト・ナット、平ワッシャー / Wood, natural paint, bolt and nut, flat washer 18×15×4 cm]

豊嶋康子 「前提としている領域とその領域外について」

Maki Fine Arts
終了しました

アーティスト

豊嶋康子
Maki Fine Artsは、豊嶋康子個展「前提としている領域とその領域外について」を10月16日(金)より開催致します。Maki Fine Artsでは約3年ぶりの個展となります。

豊嶋は1990年代、マークシート解答用紙の回答部分のみを残し黒塗りにした「マークシート」(1989-1990年)や、定規や分度器をオーブントースターで加熱し、捻じ曲げ変形させた「定規」(1996-99年)、鉛筆の中心部分のみを削り、芯を露出した「鉛筆」(1996-99年)などを発表。身近にあるものを用いて、ユーモアを付け加えながら、役割や意味を巧妙に逸脱させました。

また、社会経済のシステムに着目した、「ミニ投資」、「口座開設」、「振込み」(いずれも1996年-)では、株券、通帳、取引明細そのものを展示する手法により、行為・手続きを作品化することで、特定のルールや制度に内在する、個の存在を浮かび上がらせるものでした。

豊嶋の作品は常に、逆説的なものの見方に基づき、内的な部分とそれ以外の領域の交差により生じる、豊嶋自身の葛藤や、ある種の抵抗を体現しています。

2010年代に入ると、豊嶋の関心は現実的なプロセスよりも、自律的な形態によるパターン(図像)へとシフトしていきます。木製パネルの裏面に角材を幾何学的に組み込んだ「パネル」(2013年-)では、鑑賞者の意識を表面から裏側へずらし、合板上に複数の矩形を浮き彫りにした「四角形」(2017年-)では、支持体と図の相対的な関係性を題材としました。

本展では、新作「地動説_2020」シリーズを中心に展示いたします。円状の木材がダイヤル式に可動するのが特徴で、固定化した「かたち」のない、無数のパターンが存在する作品です。自転・公転の運動の仕組みを参照として、仕掛けが施された装置は、暗号的な意味合いを帯びて、鑑賞者の思考に迫ります。拡張し続ける豊嶋の最新作をご高覧ください。

スケジュール

2020年10月16日(金)〜2020年11月15日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.makifinearts.com/jp/exhibitions/toyoshima2020.html
会場Maki Fine Arts
http://www.makifinearts.com/jp/
住所〒162-0808 東京都新宿区天神町77-5 ラスティックビルB101
アクセス東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口より徒歩4分、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅2番出口より徒歩6分、都営大江戸線牛込神楽坂駅A1出口より徒歩13分
電話番号03-5579-2086
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