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[画像: 操上和美、「Robert Frank_New York」、1992年、ゼラチン・シルバー・プリント、50.3 x 67.4 cm © Kazumi Kurigami]

操上和美 「April」

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
終了しました

アーティスト

操上和美
※東京都の休業要請解除を受け、操上和美「APRIL」を6月20日より開催いたします。

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、4月10日(金)から5月16日(土)まで、操上和美個展「April」を開催いたします。20世紀写真の巨星、ロバート・フランク(1924-2019)の姿をフィルムに収めた作品群を収録した同名写真集の刊行とあわせて開催される本展では、二人の写真家の邂逅から北海道・富良野への旅に至る1992-1994年の間に撮影された写真群より、22点を展示いたします。

操上は1960年より本格的に写真を始め、その後半世紀以上に亘って、時代を象徴する鋭い映像表現で広告界を牽引してきました。活動当初より、自らコンセプトを提案しイメージを作り上げていた写真家にとって、その行為と成果は、広告というジャンルに囚われず総じて「写真」であり、自身が生理的に反応したものを定着させた作品群には、操上独自の美意識と死生観を見ることができます。

著名人の姿とその時代の空気を印象的に写し取ったポートレイトは、操上の仕事の中で重要な位置を占めています。中でも、率直な眼差しでこちらを見据えるロバート・フランクの写真が表紙に配された『SWITCH』の特集(1992年)は、大きな反響を呼びました。偉大な写真家を前に、憧れや尊敬、畏れといった思いに満たされながら、操上の撮影はフランクのニューヨークにあるアトリエとノヴァスコシアの別荘への旅の中で行なわれました。「(……)彼の前に立ったとき、かつてアメリカの深部を見据えた、あの、優しく、真摯なまなざしは、深くロバート・フランク自身の内部に向っていた」と述べているように、撮影は「魂の交換ゲームのようにスリリングな緊張感」に満ちたセッションから、やがて互いの精神世界をなぞるような繊細なやりとりへと転じていきます。父親の逝去の後、操上は自身の故郷である富良野への旅にフランクを誘い、1994年4月に二人は北海道へと赴きました。それまで、自らの身体に刻印された郷里の風景から離脱することを求め邁進してきた操上が、生と死のとめどない時間の流れを受け止め、感覚に身を委ねてシャッターを切ったこの道行きは、写真集『NORTHERN』(2002年)に纏められ、またその後、操上は足繁く北海道へ向うこととなります。

スケジュール

2020年6月20日(土)〜2020年7月25日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
開館時間 12:00〜18:00
入場料無料
展覧会URLhttps://www.takaishiigallery.com/jp/archives/21417/
会場タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
http://www.takaishiigallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩8分、東京メトロ南北線六本木一丁目駅1番出口より徒歩8分
電話番号03-6447-1035
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