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[画像: Seiichiro Osa "UPO" 2019, Oil on canvas, 61 x 45.5 cm]

小左誠一郎 「UPO」

Yutaka Kikutake Gallery
終了しました

アーティスト

小左誠一郎
Yutaka Kikutake Galleryでは、6月2日(土)から小左誠一郎の個展「U P O」を開催いたします。2018年の夏に開催した展覧会から2年ぶり、2回目の個展となる今回は「U P O(Unidentified Painting Object=未確認描画物体)」と小左が名付けた作品群の新作を発表いたします。

自分だけが知っていることがある。
清も濁も関係なくそうゆうのが地層のように自分に積もっていくと、図鑑を開いても、インターネット検索しても調べられないことがあるのを知る。挙句に、答えを見つけることよりも "本当のこと" の純度を浴びることにのみ図々しくなっていく。そのようにしてできた絵は、まだ誰も知らない未確認の惑星のように燦然とそこにあるのだろう?
そして、終わることのない永遠に途中のような様子で、そんなことどっちでもいいだろうという顔をしている。 そんな絵のことが俺は大好きで堪らない。
小左誠一郎

2018年に開催した個展に小左は「谺せよ UPO」と名付けました。そのとき小左は「...思い通りに転がり込もうが、不本意に手が滑ろうが、一つの絵の矛盾や是非、不思議さなどどうでもいいというような顔をしていよう。ただ俺と絵の具で心ゆくまで閃々としよう。俺は光を観るために、たぶん絵は、光そのもので在るために。その谺する得体の知れない絵の具!...」と記し、キャンバスとそこに図像を残す手段である絵の具、そして自身の制作行為との共鳴関係を「谺せよ」という言葉に託していたようです。粗めのキャンバスを用いることで生じる絵筆のタッチやストロークへの不意な抵抗は、絵画面に残された反射的なストロークは小左自身の息遣いを伝えながら、小左が『試合』と呼ぶ作品生成プロセスを生み出し、その結果「谺するなにか」として、絵画を位置づけたといえるでしょう。

そして今回は「...答えを見つけることよりも "本当のこと" の純度を浴びることにのみ図々しくなっていく。そのようにしてできた絵...」と記します。絵を通じて何らかの答えを得るのではなく、自身にとっての“本当のこと”があり、それをUnidentified(特定できない)なものとするステートメントは、光と影を感じさせるような絵の具の層の上を、縦横に伸びる筆致と窓のように象られた格子が有機的に結びつきながら動的な印象を与える、閉じることのない絵画の空間そのものを端的に言い表しているようです。

スケジュール

2020年6月2日(火)〜2020年6月20日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.ykggallery.com/exhibitions/%e5%b0%8f%e5%b7%a6%e8%aa%a0%e4%b8%80%e9%83%8e-upo/
会場Yutaka Kikutake Gallery
http://www.ykggallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
アクセス都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅1a、1b出口より徒歩1分
電話番号03-6447-0500
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