終了した展覧会・イベントです

「 - 『鉅鹿』発見100年 - 磁州窯と宋のやきもの展」

静嘉堂文庫美術館
終了しました
*新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため、3月2日(月)から当面のあいだ臨時休館とさせていただきます。

※本展示は臨時休館の影響で会期を縮小して掲載しております。
元会期: 2020年1月18日(土)〜3月15日(日)

中国宋代(960~1279)の陶磁器は「宋磁(そうじ)」と称され、中国の工芸文化のひとつのピークを示すものとして世界的に評価されています。2020年は、近代における宋磁蒐集の契機となった北宋の町「鉅鹿(きょろく)」遺跡と磁州窯(じしゅうよう)の陶器の再発見からおよそ100年にあたります。磁州窯は河北省南部に位置し、五代(10世紀)以降現代まで日用の器物を大量に生産した民窯です。白化粧(しろげしょう)や黒釉の技法を基本に、独特の「掻落(かきおと)し」と呼ばれる彫刻的な文様表現、鉄絵(てつえ)や紅緑彩(こうりょくさい)(赤絵)、三彩や翡翠(ひすい)釉などを用いた多種多彩で装飾性豊かな陶器を生み出しました。また同様の製品を焼造する生産地は、河南・山西・山東・安徽・陝西といった華北地域一帯に広がり、またその技術は国境を越えて契丹(きったん)族の遼(916~1125)やタングート族の西夏(1038~1227)にまで伝わっていきました。本展ではまとまって公開されることの少なかった館蔵の磁州窯とその周辺の陶磁器(磁州窯系陶器)を紹介します。あわせて国宝「曜変天目(稲葉天目)」をはじめとする宋磁の名品を展示いたします。
※鉅鹿…河北省南部の町。北宋・大観2年(1108)、漳河(しょうが)の氾濫により一挙に泥土に埋没し、1920年前後に遺跡が発見され、大規模な発掘がはじまった。磁州窯陶器をはじめとする大量の陶磁器や建築址などが出土し、「東洋のポンペイ」と呼ばれた。
[関連イベント]
1. 講演会「磁州窯と磁州窯系諸窯、そしてその影響の軌跡」
日時: 2月22日(土) 13:30開演
講師: 守屋雅史氏(神戸松蔭女子学院大学教授)
会場: 当館地階講堂
定員: 120名
聴講料: 無料(ただし、当日の入館券が必要)
申込方法: 当日、開館時より整理券配布(1名様につき1枚)※整理券の番号順にお入りいただきます。
2.河野元昭館長のおしゃべりトーク「めでたい絵 饒舌館長口演す ―磁州窯発 江戸絵画行き―」
日時: 2月1日(土)13:30開演
講師: 河野元昭(静嘉堂文庫美術館館長)
会場: 当館地階講堂
定員: 120名
聴講料: 無料(ただし、当日の入館券が必要)
申込方法: 当日、開館時より整理券配布(1名様につき1枚)※整理券の番号順にお入りいただきます。
3.陶芸ワークショップ「掻落しで陶器に絵を描く」
日時: 2月16日(日)
A(午前の部): 10:30~12:30分
B(午後の部): 13:30~15:30
会場: 当館地階講堂
定員: A・Bいずれも定員20名
講師: 小山耕一氏(東京竜泉窯)
参加費: 2500円(入館料別)
申込方法: 事前申し込み制
4. 嘉堂コンサート「第2回100万人のクラシックライブ」
日時: 3月7日14:00開演
会場: 地下講堂
自由席: 100名
参加料: 1000円(別途当日の入館券が必要です。)
申込方法: 事前申し込み制
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2020年1月18日(土)〜2020年3月1日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日は18:00まで
第4水曜日は20:00まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
入場料一般 1500円、大学生・高校生・専門学生 1000円、障害者手帳提示 700円(付き添い1名 無料)、中学生以下 無料
会場静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/
住所〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
アクセス東京メトロ千代田線二重橋前駅1番出口より徒歩1分、都営三田線・東京メトロ千代田線・日比谷線日比谷駅B7出口より徒歩1分、JR東京駅6番出口(京葉線)より徒歩1分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
関連画像

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