Gerry Johansson 「Ehime」

book obscura

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アーティスト

Gerry Johansson

ゲリー・ヨハンソンは80年代中頃からフリーランスの写真家としてキャリアをスタートさせ、欧米を中心とした国、地域で撮影し、静かで重みのある写真を発表してきました。過去にも多くの作品・作品集を発表してきたヨーロッパを代表する写真家です。

本作「Ehime」は、文字通り愛媛県を撮影したシリーズになります。ヨハンソンは70年代と80年代に1回ずつ東京を訪れたことがあり、日本という国や東京という都市にとても興味を持っていました。しかし、1999年に滞在制作で招待され、愛媛県に降り立った際には東京とのギャップに驚きつつも、自然とモダンな生活が入り混じるその様子に引き込まれたそうです。ヨハンソンは、滞在制作の1ヶ月間、愛媛県の隅々を車で巡り、大型カメラで撮影をしてきました。

今まで、愛媛県で撮影された写真はいくつかの本で発表されましたが、１冊の本にまとめて発表することは初めてとなります。本作品集のために、改めてネガを掘り下げ、幾度も編集を繰り返したそうです。何度でも読み返したくなる１冊となったとT&M Projectsの松本さんは話します。

そんな渾身の一冊、『Ehime』の刊行を記念して、当店で短い期間になりますが展示を開催致します。作品集の特装版として制作されたプリントに加え、「Ehime」の中からもいくつかの写真を展示します。

特装版のプリントももちろんそうなのですが、展示するプリントは作家が手焼きで制作した銀塩プリントになります。現代の印刷技術では写真プリントに近いものを作ることができてきましたが、やはり銀塩プリントの美しさは見入ってしまう魅力があります。また、会場には「Ehime」以外のプリントも額装はしませんが、数点見られるようにしておきます。ぜひこの機会に、貴重なゲリー・ヨハンソンのプリントをご覧ください。

スケジュール

2020年10月8日(木)〜2020年10月19日(月)