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「まなざしのカタチ」展

WAITINGROOM
終了しました

アーティスト

衣川明子、冨安由真、豊田涼華
WAITINGROOM(東京)では、2020年2月15日(土)から3月8日(日)まで、衣川明子・冨安由真・豊田涼華によるグループ展、『まなざしのカタチ』を開催いたします。3名の女性ペインターが視ているそれぞれの「まなざし」が、一つのインスタレーションのようにギャラリー空間の中で展開されます。彼女たちが描く、普段とはちょっと違った形で画面上に現れてくるヒト・モノ・現象は、人間の営みや自然界の事象、人を取り巻くさまざまなカケラのイメージが点在しているような神秘さに満ちています。鑑賞者は、彼女たちの見ている世界に何かの存在の気配が浮遊し、同居していることを感じることができるでしょう。
衣川明子は、人・動物などの、相手と対峙して目が合った瞬間の、お互いの意識の存在を実感した一瞬を描き続けている作家です。絵の具はキャンバスや綿布などの支持体に薄くこすりつけられ、朦朧とした体を成しながらも、時に臓物のような生々しい姿を放ちます。2019年12月に国分寺のswitchpointで開催された個展では、それまでの印象を覆すような新シリーズを発表し、新鮮な驚きを与えました。「全ての物質も意識も、個々に別れてしっかり形や意味があるように見えるけど、実は概念によって分けられてるだけで、概念を取り去ると、粘菌みたいに勝手に混ざったり離れたりする流動体」ではないかと本人が言うように、「画面内で2つのものや部分同士を調和させることを目指し」制作された新シリーズを、今回も展示します。
冨安由真は、日々の生活における現実と虚構の境目を捉えることに関心を寄せて制作をおこなっています。科学によって必ずしも解明できないような人間の深層心理や心霊などといった不可視なものに対する知覚を手がかりに、心霊写真に登場するエクトプラズムやオーブ、夢遊病、顔の見えない肖像、異形の人などのイメージをモチーフに油彩の制作に取り組んでいます。制作の動機として、「現代社会に於いて見過ごされがちでもあるそのような『不確かなもの』を、私は作品の中で拾い上げたいと思っている。何故ならば、そのような不確かで曖昧なものに気付き目を向ける行為は、世界と自分を見つめ直す重要な契機となると信じているからだ。」と冨安は言います。
豊田涼華は、日常のふとした瞬間に目撃した人々や彼らを取り巻く状況を描いています。写真やインターネットで偶然見た画像などを基にして、自身の記憶をキャンバスに描き、彼女にしか見えない奇妙な何かを確実に捉えています。現在まだ東京藝術大学の大学院に在学中の超新星の、コマーシャルギャラリーでの初めての発表となります。

スケジュール

2020年2月15日(土)〜2020年3月8日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日、祝日
備考
日曜日は17:00まで

オープニングパーティー 2020年2月15日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場WAITINGROOM
http://waitingroom.jp/
住所〒112-0005 東京都文京区水道2-14-2 1F
アクセス東京メトロ有楽町線江戸川橋駅4番出口より徒歩3分、東京メトロ東西線神楽坂駅1番出口より徒歩9分、東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩13分
電話番号03-6304-1877
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