終了した展覧会・イベントです

「日本のたてもの 自然素材を生かす伝統の技と知恵 - 工匠と近代化 大工技術の継承と展開 - 」

国立近現代建築資料館
終了しました
※新型コロナウィルス感染拡大防止のための緊急事態宣言延長に伴い、旧岩崎邸庭園休園期間延長のため、開催中の「工匠と近代化」展の会期最終日を2月19日(金)に変更します。また、2月11日以降の土日及び祝日も引き続き臨時休館いたします。
※新型コロナウィルスの感染拡大による都立旧岩崎邸庭園の臨時休園継続に伴い、展覧会「工匠と近代化 大工技術の継承と展開」を次のとおり臨時休館します。
臨時休館日: 令和3年1月16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)、2月6日(土)、7日(日)、11日(木)・13日(土)・14日(日)

新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じつつ、「工匠と近代化 大工技術の継承と展開」を開催します。
東京国立博物館が「古代から近世」を、国立科学博物館が「近代の日本」を、ともに建築模型を使って紹介するのを受けて、この国立近現代建築資料館の「工匠と近代化」展では、先行する両展をつなぐ意味で、近世から近代への移行期に、木造建築の伝統技術で進んだ「近代化」の実態を、模型を含む種々の建築資料を用いて、視覚的に捉えることを試みています。
近世と近代を連続的に捉えるために、当館の展示では、「江戸時代後期から大正時代まで」、西暦で言えば「1800年前後から1920年代まで」、すなわち「広義の19世紀」という一つの時代枠としました。日本にとっても西洋(ヨーロッパとアメリカ)にとっても、「広義の19世紀」は、「近代化」という歴史上稀まれにみる大変革の時代でした。
ここで本展のテーマ設定に関連して強調したいのは、西洋では世界のどこよりも早く近代化が進み、後発の日本は、その近代化された西洋に倣う、つまり「西洋化」することによって「近代化」を推し進めたことです。従来の研究や展示では、外から、上から、急激に進められたこの「西洋化」が注目され、そこでスポットライトを浴びたのは、西洋建築の知識・技術・様式を実践できる西洋人・日本人の「建築家」たちでした。しかし、他方には、日本の木造建築の伝統技術を継承する「工匠」たちが、あくまでも内から徐々に進めた「近代化」がありました。
本展では、この「工匠」たちの例として、代々大工を家業とした岩城家(富山県)、久保田家(香川県)、内田家(岐阜県)に着目し、残された図面・彫物絵様・文書・書簡・建築技術書・大工道具などの建築資料を使って、彼らの歩んだ軌跡を浮かび上がらせます。加えて、日本の伝統建築界の重鎮、9代伊藤平左衛門(1829-1913)、大島盈株(1842-1925)、木子清敬(1845-1907)、伊東忠太(1867-1954)などの活動を、彼らの軌跡に重ね合わせます。このような手順で、本展のテーマ「工匠と近代化―大工技術の継承と展開」の広がりが目で見えるように、展示を構成しています。

スケジュール

2020年12月10日(木)〜2021年2月19日(金)

開館情報

時間
10:0016:30
備考
12月29日から1月3日は休館、1月16日・17日・23日・24日・30日・31日・2月6日・7日・11日・13日・14日は休館
入場料入場料無料、庭園利用: 一般 400円、65歳以上 200円
展覧会URLhttps://nama.bunka.go.jp/exhibitions/2012
会場国立近現代建築資料館
http://nama.bunka.go.jp/
住所〒113-8553 東京都文京区湯島4-6-15
アクセス東京メトロ千代田線湯島駅1番出口より徒歩3分、銀座線上野広小路駅A3出口より徒歩10分、都営大江戸線上野御徒町駅A3出口より徒歩10分、JR御徒町駅北口より徒歩15分
電話番号03-3812-3401
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します