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[画像: ペーター・モーハル untitled (brushstrokes painting), 2020, Tempera grassa, alkyd resin on linen, 40 x 30 cm]

ペーター・モーハル 展

KOKI ARTS
終了しました

アーティスト

ペーター・モーハル
この度、KOKI ARTSではスウエーデン・ノルウェーのアーティスト、ペーター・モーハルのアジア初個展を開催致します。本展では、形式主義的な「筆跡絵画」シリーズから新作ペインティングを8点展示致します。

モーハルは、いくつかのアプローチを通して絵画を素材として考察しています。彼の全ての作品は絵画についての相互研究と考えられます。モーハルは、ペインティングの複雑さをいくつかの策略やツールを使いアプローチするのは必須だと考え、異なるスタイルやテーマを行き来します。

「筆跡絵画」シリーズでは、絵具の筆跡が鋳型によって増やされ、同一の筆跡が複数存在するペインティングになります。筆跡はあらかじめ決められた規則的なパターンや構成でキャンバスに配置され、これらの構図は複数の作品で忠実に反復されています。反復はイメージ構築のツールになるだけではなく、同じ構図が再利用されるため新しいイメージの制作ツールにもなります。

このシリーズは、素材としての絵画の権威を考察し、色彩理論、形、空間条件について問いかけます。同一の筆跡の鋳型により、直感と自発性の絵画構造を回避し、動作と動きの基本的要素の境界を広げます。また、動作の自立した固有性、手の動作そのもののような絵画的信憑性に従来備わっているものが、反復により排除された時に生じる問題を考察しています。シリーズのテーマが動作についてであると同時に、一つ一つの行為は制御されています。筆がキャンバスに触れるとどうなるかという、予測不可能な部分が取り除かれています。そのため、作家の手の直感的な動きに重点を置いたシュポール/シュルファスやBMPTを含む、反復志向のテーマを持つ1960年代ミニマリズムの先人たちとは距離を置くことになります。

今回の新作では、モーハルはテンペラ・グラッサという絵具を使用し、色にバリエーションを付けています。テンペラ・グラッサは制御が比較的難しい絵具ですが、絵画的欠点が可能になり、議論の余地を与えてくれます。

スケジュール

2020年11月6日(金)〜2020年12月12日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場KOKI ARTS
http://www.kokiarts.com/
住所〒101-0031 東京都千代田区東神田1-15-2 ローズビル1F
アクセスJR総武線馬喰町駅4番出口駅より徒歩1分、都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩3分、都営浅草線東日本橋駅B4出口より徒歩6分、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅2番出口より徒歩8分
電話番号03-3865-8650
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