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[画像: 井口信 “海の唄” 麻紙に岩絵具、銀箔、金箔 894×1303mm 2020]

井口信 「命の唄」

s+arts
終了しました

アーティスト

井口信
s+arts(スプラスアーツ)より、井口信 個展「命の唄」の開催をお知らせいたします。
和紙に岩絵の具や箔などを用い、伝統的な日本画の技法で独自の世界を創り出す井口信は、日々の生活の中で感じた自然の美しさや畏怖、生命の輝きを動物などの形から引用し表現しています。作品を通じて、年齢、性別、国境を越えて繋がることを願い、在学時から精力的に作品発表を続け、国内外で着々と人気を高めている作家です。
井口に描かれる様々な動物や樹々はいつも、穏やかに凛とした振る舞いで画面に現れ、まるで何かを守っているかのような神秘的な印象を受けます。また、それらを取り巻く波紋のような渦巻きと作品全体が醸し出すマチエールからは、縄文土器や洞窟壁画のような原始芸術を想起させることが多くあります。これは、世界を構築する根源的なエネルギーや宇宙観を感じる作品を描くことを模索する井口自身の表現方法だと言えるでしょう。
本展「命の唄」では、井口がこれまで以上に“命”に着目し制作を進めた作品群を発表いたします。新型コロナウイルスが世界的に流行し、今もなお人々の生活を脅かしている2020年は、“命”や“生きる”ということについて深く考える年でありました。そして、自然界の中で人間という存在がいかにちっぽけな存在であるかを思い知らされた年でもあったと井口は語ります。その中で、命の煌めきや、海のもつ荒々しさを、海の波と鯨の形を借りて表現することを試みた本展メインとなる作品「海の唄」からは、優しくも力強いエネルギーを感じます。海は生命の源であり、幾多の生命がひしめく場所であると同時に、時に荒々しく自然の厳しさを顕現する存在でもあります。以前とは瞬く間に変わってしまった状況を踏まえ、生きる命を考えた時、「海」が制作のモチーフとなったことは井口にとって自然な流れだったのかもしれません。今回は、他にも「海」をモチーフとした作品を軸に展示を構成いたします。それぞれの作品が奏でる「命の唄」に心の耳を傾け、是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
会場: Room1

スケジュール

2020年10月30日(金)〜2020年11月8日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
会期中無休、不定休
入場料無料
会場s+arts
https://www.splusarts.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-3403-0103
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