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長島有里枝 「B&W」
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[画像: 長島有里枝「山、ルツェルン、スイス」2007年 、写真乳剤、板、各135 x 54 cm ©︎Yurie Nagashima / MAHO KUBOTA GALLERY]
長島有里枝 「B&W」
MAHO KUBOTA GALLERY
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アーティスト
長島有里枝
MAHO KUBOTA GALLERYでは、10月16日より長島有里枝の個展を開催致します。2017年の東京都写真美術館の大規模な個展の後、ちひろ美術館、横浜市民ギャラリーあざみ野での個展、群馬県立近代美術館で開催された竹村京との2人展と、近年美術館での展覧会が続いている長島有里枝ですが、当ギャラリーの個展での展示は4年半ぶりとなります。
本展では長島が祖母から引き継いだ大量の押し花を印画紙の上に並べ制作した8x10 のフォトグラムの作品と木板に写真用感光剤を塗布してプリントした風景の作品を展示いたします。前者は群馬県立近代美術館、後者は横浜市民ギャラリーあざみ野でそれぞれ発表された作品ですが、いずれも長島本人が暗室の中でプリントしたモノクロの写真作品であり、今回はこれらを新たな構成のもとインスタレーションの形態で発表いたします。
2020年の年初から突然世界を襲ったパンデミック。誰も予想することすら難しかったこの災禍は私たちのそれまでの当たり前の生活を大きく変えてしまいました。アートの世界でも大きな変化が起こっています。社会的距離をとることが必然となった日常の中で、インターネットのバーチャル世界等を通じてこれまで以上に膨大な数のアート作品のイメージが流通し大量に消費されてゆくようになりました。イメージは社会の共通認識の中で反復し、共有されどんどん複製されてゆきますが、重力をもたないデジタルイメージの漂流の渦の真ん中には得体の知れない空洞がぽっかりと大きな穴を開けているようにも感じられます。
写真はそこにある光景を一瞬で切り取り再現することにおいて絵画よりもさらに即時性をもったメディアと言えます。そして誰もが高精度のカメラを携帯電話として持ち歩きSNSを通じて発信する現在、写真は単なる画像として捉えられスピードにのって重力を失いその物質性からどんどん切り離されてゆきます。そんな中、暗室のバットの中で印画紙を扱い焼き付けてゆくアナログな作業を、長島は「単なるイメージだと思われているものを世界に存在する物質に置き換える」プロセスだと表現します。
本展は過去に網膜が捉えたイメージの再現であるとともに物質としての重みをもった写真のプリントが、記憶と結びついた象徴性を暗示しながら鑑賞者との間にレイヤーを隔てて構成されるインスタレーションとして展開されます。
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スケジュール
2020年10月16日(金)〜2020年11月21日(土)
開館情報
時間
12:00 〜 19:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料
無料
会場
MAHO KUBOTA GALLERY
http://www.mahokubota.com/ja/
住所
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
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アクセス
東京メトロ銀座線外苑前駅2出口より徒歩6分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A2出口より徒歩11分
電話番号
03-6434-7716
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