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[画像: Clipped Tulip, 2020 © Wolfgang Tillmans, courtesy WAKO WORKS OF ART]

ヴォルフガング・ティルマンス 「How does it feel?」

ワコウ・ワークス・オブ・アート
終了しました

アーティスト

ヴォルフガング・ティルマンス
※本展の開催にあたりましてはお客様同士の新型ウイルス感染リスクを下げるため、同時入場者数に上限を設けた事前オンライン予約制でご案内いたします。公式HPにございます専用サイトからご予約の上ご来場下さい。またご予約の際には併記の注意事項を必ずご一読賜りますようお願い申し上げます。[入場直前まで予約可能 メール予約不可]

ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの度2020年11月7日(土)から12月19日(土)まで、ドイツ人作家ヴォルフガング・ティルマンス Wolfgang Tillmans による個展『How does it feel?』を開催いたします。当画廊では6年ぶりとなる本展では初公開となる最新の写真作品を中心に、大小様々なサイズと素材で構成した壁面インスタレーションやビデオ作品を公開いたします。開催中の衛生対策については公式HPをご一読いただけますようお願い申し上げます。

近年は活動の幅を広げており、2018年にはベンジャミン・ブリテンの合唱曲《War requiem 戦争レクイエム》の舞台美術を手掛けて話題になりました。この舞台はコロナ禍が世界に広がる直前の今年2月に台湾にも巡回しており、その旅程で撮影した写真作品も本展には含まれます。そのうちの1点《crossing the international dateline》(2020)はその名の通り国際線の機上で日付変更線を越える際に撮影された空の写真で、縦2.4メートルの額無しのプリントをクリップで直接壁に設置します。最新のデジタルカメラを用いても尚あらわれる認識の境界、現代の高感度センサー技術の限界点を示す無数のドットは、空に浮かぶ星と区別がつかなくなり、ミクロとマクロが混ざり合うその画面は、この世界は大きくつながっているのだという彼のメッセージがもっとも直接的に表現されている作品であるといえます。

また、ティルマンスは80年代からおこなっていた音楽活動を2016年に本格的に再開し、たて続けにレコードをリリースしています。彼の音へのこだわりは、著名なミュージシャンとのコラボレーションや美術館での個展にともなうライブ・パフォーマンスにとどまらず、各地での個展自体の構成にも活かされており、2017年のハンブルグ美術館での展示では、デジタルプロジェクション(静止画と動画の投射)と物理的な写真プリントと立体作品とが遮光された薄暗い館内に並び、それらが展示空間全体に流れる彼のボイス・パフォーマンスによって一体化するというアコースティックな空間構成がなされました。本展では、コロナ禍のさなかにリリースされ、Youtubeの公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCEmzGxN1XKaC_j2E-YytXaw)でも公開されている新曲《Life Guarding》(2020)の縦バージョンの映像と、コロナによる中断を挟んで先日までベルギー・ブリュッセルのWIELSで延長開催されていた個展でも展示されたばかりの《Tag ein Trip(One day Trip)》(2020)の映像作品も展示します。

時代とともに疾走するティルマンスが、愛する人々とともにイメージの奔流にもまれながら続ける創造活動の痕跡が展覧会となり、私たちの心や体を踊らせます。ノスタルジーに興味はないと語り、強い好奇心と冒険心をあらわにしてテクノロジーやメディウムの変化に対峙し続けることをやめない彼の表現は、時代がどのように変化しようとも常に刺激的で、常に現代的であることが約束されています。

スケジュール

2020年11月7日(土)〜2020年12月19日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
日曜日、月曜日、祝日
備考
事前予約制(詳細は公式HPをご確認ください)、各日最終回16:00-17:00
入場料無料
展覧会URLhttps://www.wako-art.jp/2020wolfgangtillmans
会場ワコウ・ワークス・オブ・アート
https://www.wako-art.jp/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F
アクセス都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅1a・1b出口より徒歩1分
電話番号03-6447-1820
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