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[画像: 東山魁夷《緑潤う》]

「東山魁夷と四季の日本画」

山種美術館
終了しました

アーティスト

東山魁夷
※山種美術館では、お客様に安心してご鑑賞いただけるよう、新型コロナウイルスの感染防止策の実施に加え、時間ごとの観覧者数を調整するために、入館日時オンライン予約システムを導入いたしました。ご予約がなくても従来通りご入館できますが、混雑時にはご入館を制限させていただく場合がございます。

日本や世界各地の風景を詩情豊かに描き出し、昭和の国民的画家と謳われた東山魁夷(1908-1999)。近年も大規模な回顧展が続き、平成から令和の世へと移り変わりゆくなかでも、魁夷の作品は人々の心を魅了し続けています。このたび、山種美術館では、魁夷の芸術を構成する要素のうち「四季」と「風景」をテーマに、魁夷を中心に近代・現代の画家たちが描いた作品を展示する特別展を開催いたします。

1908(明治41)年、横浜に生まれた魁夷は、東京美術学校で日本画を学んだのち、ドイツに留学します。戦前・戦時中の苦難の時代を経て、戦後は風景画家として活躍し、静謐で叙情性あふれる独自の境地を確立しました。本展では、戦後、魁夷が新たな風景画を求めた北欧滞在を経て、魁夷の日本の伝統美への回帰にいたる時期に焦点をあて、当時を代表する珠玉の優品をご紹介します。

なかでも、皇居宮殿を飾る魁夷の壁画を見た当館初代館長の山崎種二が、ひろく人々が鑑賞することができるようにと、魁夷に制作を依頼した同趣作品《満ち来る潮》は、日本の海のイメージと日本絵画の装飾性が凝縮され、日本美への回帰を象徴する作品といえるでしょう。また、同時期に制作された《年暮る》をはじめとする「京洛四季」連作は、作家・川端康成の言葉をきっかけに着手されたもので、古都の風情と繊細な季節のうつろいが見事なまでに表現されています。

さらに本展では、「京洛四季」のように、日本の四季をひと揃えに描く伝統的な主題表現や、春夏秋冬折々の表情を捉えた風景表現にも着目し、魁夷の師・川合玉堂や結城素明、東京美術学校の同窓生である山田申吾や加藤栄三、皇居宮殿の装飾をともに手がけた山口蓬春や杉山寧をはじめとする近代・現代の画家の優品をあわせて展示します。本展を通じて、日本人が自然と向き合い培ってきた季節への鋭敏な意識を感じていただければ幸いです。

スケジュール

2020年11月21日(土)〜2021年1月24日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し、翌日火曜日休館
展示替え期間・年末年始休館
備考
平日 10:00〜16:00、土曜日・日曜日・祝日は10:00〜17:00、11月23日・1月4日・1月11日は開館、11月24日・1月12日・12月28日から1月2日は休館
入場料一般1300円、大学生・高校生1000円、障害者手帳提示と付き添い1名 1100円、中学生以下無料
展覧会URLhttps://www.yamatane-museum.jp/exh/2020/higashiyamakaii.html
会場山種美術館
https://www.yamatane-museum.jp/
住所〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
アクセスJR・東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分、恵比寿駅西口1番乗り場より都バス(学06番・日赤医療センター前行)広尾高校前下車徒歩1分、渋谷駅東口ターミナル54番乗り場より都バス(学03番・日赤医療センター前行)東4丁目下車徒歩2分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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