昭和初期から2001年に他界するまで抽象芸術のパイオニアであり続けた美術作家、斎藤義重が、晩年に独自の教育理念を具現化させたのが東京芸術専門学校(Tokyo School of Arts = TSA)でした。その卒業生が毎年開催してきたグループ展が「表現される現在」であり、その活動を引き継ぐ形で2009年より有志が立ち上げたグループが「ゼロイスト」です。「ゼロイスト」とは、1950年の斎藤義重作品の題名にちなみ、恩師へのオマージュを表するとともに、常に自らの表現のゼロ地点とは何かを問い続けることを意味しています。