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[画像: 土田圭介《ボクらの翼》2008年 鉛筆・ワトソン紙]

土田圭介 「鉛筆画展 心の旅 モノクロームの世界で描く心のカタチ」

武蔵野市立吉祥寺美術館
終了しました

アーティスト

土田圭介
*6月1日(月)から開催いたします

※本展示は臨時休館の影響で会期を縮小して掲載しております。
元会期: 2020年4月11日(土)〜6月7日(日)

鉛筆で淡い縦線と濃い縦線とを無数に描き重ね、モノクロームの幻想空間を創出する個性派作家 土田圭介(つちだ・けいすけ1974年新潟県生まれ)。ミステリアスでユーモラス、ロマンティックでセンシティブ、時にノスタルジック・・・。実に様々な表情が緻密・濃密な陰影から浮かび上がり、その様相はどこか魔術的に感じられます。

土田が、一貫した制作態度で描き続けているモチーフは「心」です。「心の動きは言葉では言えるが形にできない。けれども、形のないものに形をつけていくとどうなるのか、それを形にしてみたい」と語るように、心を静かに見つめ、鉛筆のみで声高に主張することなく、自分の中にあるものを掘り起こして形にします。描き出されたものは、具象でありながらも現実には存在しない、抽象と具象の中間の「形」として表現されます。そして、見るものを飽きさせないメカニックな造形は、硬さを感じさせる「鉄」という素材でありながら柔らかさを見せることで、自然と機械を融合した形として、内に秘める生命力を確かに捉えます。

また、土田の一番の特徴は、緻密に丁寧に一筆一筆描きこまれた縦のストロークです。面で塗りつぶす通常の鉛筆画と比べると、時間のかかる効率の悪い描き方ではありますが、縦の線を重ねることで生まれる“揺らぎ”は、通常の鉛筆画が生み出す写実的なリアリティとは違い、靄がかかったような幻想的な世界が広がり、生命のリズムを感じさせます。それは、“形のないもの”に形を与えることに専念する土田のイメージした世界感を的確に表現することとなりました。

公立の美術館では初めての展示となる本展では、初期の作品から新作をご紹介します。土田独特のモノクロームの陰影の世界に描かれる「心の形」を、各々の感じるままにお楽しみください。

スケジュール

2020年6月1日(月)〜2020年6月7日(日)

開館情報

時間
10:0019:30
休館日
毎月最終水曜日・年末年始は休館
備考
4月30日・5月7日・8日・27日は休館
入場料 一般 300円、高校生・中学生 100円、小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
展覧会URLhttp://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/2020/02/post-182.html
会場武蔵野市立吉祥寺美術館
https://www.musashino.or.jp/museum/
住所〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル7階
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩3分
電話番号0422-22-0385
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