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[画像: 難波田龍起《窓》 油彩,キャンバス 96.7 × 129.8cm 1964 photo: 斎藤新]

「収蔵品展070 難波田龍起 初期の抽象」

東京オペラシティ アートギャラリー
終了しました

アーティスト

難波田龍起
自己の内面と深く対話することにより独自の抽象表現を追求し続けた画家、難波田龍起(1905-97)。詩情を湛えた生命感あふれる絵画は、日本の抽象のひとつの到達点ともいわれている。
詩と文学に親しんだ青年難波田龍起は、高村光太郎との出会いによって芸術の道を志した。西欧の表現に学びながら風景画や古代ギリシャの事物等をモチーフとした具象絵画を描いていたが、戦後になると徐々に抽象的な表現が現れはじめる。ミシェル・タピエらが来日するなど、1950年代後半に日本ではアンフォルメル旋風と呼ばれる抽象絵画の興隆が起こるが、難波田が抽象表現に向き合いはじめたのはこれより少し前のことであった。周辺で起こる諸々の美術動向を受け入れつつも、あくまで自らの内側から湧き起こる内的イメージを表現することを突き詰めようとした。幾何学的な構成によってフォルムを単純化したり、アンフォルメルを咀嚼したうえで曲線による有機的な抽象を描いたり、ジャクソン・ポロック風のドリッピング技法を取り入れたりするなど、さまざまな手法を試みながら模索していたことがこの頃の作品にはよく表れている。
晩年、難波田の絵画は唯一無二の抽象表現へと昇華してゆくが、そこに至るまでの試行錯誤の時期は通過点としても重要である。今回は寺田コレクションの中から、1950年代から60年代の作品を中心に、さまざまな展開を見せる難波田龍起の初期の抽象表現を紹介したい。

スケジュール

2021年1月16日(土)〜2021年3月21日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し翌火曜日休館
年末年始休館
入場料一般 1200円、大学生・高校生 800円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.operacity.jp/ag/exh237.php
会場東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/
住所〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
アクセス京王新線初台駅東口より徒歩3分、小田急小田原線参宮橋駅より徒歩11分、都営大江戸線西新宿五丁目駅A2出口より徒歩12分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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