4649は1993年生まれの画家、安部悠介の個展を開催いたします。安部は2018年に多摩美術大学大学院を修了し現在は埼玉を拠点に活動しています。主な展覧会にLOKO Gallery(2018)、Voild(2017)、Workstation(2015)、ブリュッセルのLA MAISON DE RENDEZ-VOUS(2019)などがあり、カードゲームや漫画をモチーフにした大胆なペインティングと、その圧倒的な制作数を一挙に提示するスタイルの展覧会を通し注目を徐々に集めてきました。
しかし本展覧会では数年前から散発的に制作されていた小型の抽象作品のみにフォーカスを絞ります。何層もの塗り重ねや貼り付け/引き剥がしを繰り返すの独自のプロセスを経て最終的にモノクロームに至るこれらの作品にいままで彼が用いてきたモチーフは見当たりませんが、豊かな絵画空間とオブジェとしての魅惑的な存在感とを同時に感じさせています。安部の実践の中でも極めて圧縮された時間の中で生み出されたこれらの素晴らしき絵画をお見せできる日を私たちは待ちきれません。