終了した展覧会・イベントです
[画像: 小松浩子「生体価格保証」IG Photo Gallery、2019年 ©Hiroko Komatsu, courtesy of the artist and MEM]

小松浩子 + 立川清志楼 「網膜反転侵犯」

MEM
終了しました

アーティスト

小松浩子、立川清志楼
小松浩子と立川清志楼による映像インスタレーションを展示致します。
小松は、工業地帯や工事現場の資材や廃材を一貫して撮影してきたが、その大量の写真プリントを夥しく空間全体に展示するインスタレーション手法で知られている。展示空間のサイズから、印画紙のサイズと量を割り出しその空間に見合う量の写真プリントを生産する。そのインスタレーション空間自体をさらに8mmカメラで撮影し、その映像を床に投影したりモニターで上映することで、同じ時空間内でスチル写真と動画を、多重化した視点を通して構成をする手法に特徴がある。小松はかつて2010年から一年限定で自主ギャラリーを運営し、毎月一回二週間の新作展を10回連続開催した。
立川は「物質地帯」と題された「非物語で物質性の高い触覚的映像作品を制作している作家」による実験映画の上映会を定期的に開催し、小松も含めた国内外の映像作家を紹介するとともに、自身の作品の上映会を2020年7月から毎月連続で開催している。「作品の生産に次ぐ生産こそが作家生命の根源であり作品の生産停止は作家の消失を意味する。」と立川は言い、毎月5本の新作の映像作品を発表している。
制作活動の長期計画性や非物語で物質性の高い映像作品という点が、両者の作品をゆるやかにつなげているように見えるが、それぞれの作品が持つ資質は異なる。小松の作品では物質の量や質量が重要な要素になっており、同時にそれらの夥しい物質がプリントや映画など複数の媒体を通過する過程で均質化、抽象化するダイナミズムを持つ。一方、立川の作品は、動物園等ある現場でのカメラ据え置きのワンシーンワンショットの作品が多く、一定時間内に捉えられた微細な風景の変化を主眼とする。
その二人が、「網膜反転侵犯」という題名のもと、お互いの領域を侵犯し合いながらひとつの空間を共同で作り上げる。
なお、本企画は東京都写真美術館主催の「第13回恵比寿映像祭」(2021年2月5日-21日) の地域連携プログラムの一環で開催いたします。

スケジュール

2021年2月4日(木)〜2021年2月21日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
備考
開廊時間 13:00〜19:00
入場料無料
展覧会URLhttps://mem-inc.jp/2021/01/19/210221ocularinversetransgression/
会場MEM
http://mem-inc.jp/
住所〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
アクセスJR山手線・埼京線恵比寿駅東口より徒歩6分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口より徒歩7分
電話番号03-6459-3205
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