ザハ・ハディドとめぐるドイツ銀行コレクション「舞い降りた桜」

去年から今年にかけて、「ゲルハルト・リヒター展」、「ドイツ写真の現在」、「東京-ベルリン/ベルリン-東京展」など、ドイツのアートが数多く紹介されてきた。今回の展覧会がそれらと一線を画するとすれば、それは「現在進行形のドイツアートシーン」を示すものであり、また「企業コレクション」であるという点に集約されるように思われる。

poster for Deutsche Bank Collection meets Zaha Hadid

ザハ・ハディドとめぐるドイツ銀行コレクション「舞い降りた桜」

にある
原美術館にて
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本展覧会で注目すべきは、ドイツのアートシーンを銀行コレクションという形で、垣間見ることができるという点である。ドイツ人アーティスト以外にも、日本人や他国の芸術家の作品も展示されており、ドイツのアート受容の「今」に触れることができる。ドイツというと、「ドイツ写真の現在」や「ゲルハルト・リヒター」の展覧会からも分かるように、2mを超すような巨大な作品というイメージが強いように思われる。もちろん、この展覧会でもトーマス・ルフやアンドレアス・グルスキーなどの巨大な写真作品はある。しかし、それ以外にもトレーシングペーパーを用いた作品や影絵など、小さな作品も展示されており、大小様々な作品群を楽しむことができる。

そして、もう一つ注目すべきは、ザハ・ハディドによる展覧会会場のデザインと庭に設置したオブジェとの「交信」である。彼女のデザインは、主に床に波打つ「影」であるが、その影は1階から2階に上がり、そして再び地上の庭へと、鑑賞者を誘う。そして、その庭に出てみると、巨大なオブジェと小さなオブジェが空とともに視界に入ってくる。私達は「影」に誘われて、「光」の下に集まるのである。

その交信をあなたの眼で確かめてください。

Bunmei Shirabe

Bunmei Shirabe. Graduate student of Aesthetics - Tokyo University 1980年生まれ。写真、球体関節人形(ハンス・ベルメールなど)の研究。今現在、photographers' gallery中のoff the galleryにあるRevised Editionにて執筆中。またブログ「入院(完了)生活」にて毎週日曜に写真集批評を継続中。 ≫ 他の記事

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