西野達 展

銀座のメゾン・エルメスの屋上に何があるかご存知だろうか?今その答えを目で確かめるには、8階フォーラムより係員の誘導に従い、屋上から仮説の足場を登って作家・西野達により設置された青色の小屋の中に入らなければいけない。

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西野は公共の場に置かれた彫刻やモニュメントの周りに構造物を設置し、それらをごく近い距離で鑑賞できる空間をつくる。例えば昨年開催された横浜トリエンナーレ2005では、中華街の公園にあるあずまやを構造物を囲い、天蓋に見立ててベッドを設置。会期中にはホテルとして宿泊も可能な施設として公開した。

今回囲われたのは、エルメスのモニュメントである馬に乗ったシェリー(鞍屋)である。普段決して見ることのできない至近距離でこれを見るだけでも面白いのだが、「”白馬に乗った王子様”が訪れることを心待ちにしている少女の部屋」というコンセプトで空間をつくりあげているのもばかばかしくてよい。「私の部屋」どころか「私の夢」を覗き見してしまったということで、少々気恥ずかしい思いをして小屋を出た。

Makoto Hashimoto

Makoto Hashimoto. 1981年東京都生まれ。横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room (BankART Studio NYK/2005年)、都市との対話(BankART Studio NYK/2007年)、The House「気配の部屋」(日本ホームズ住宅展示場/2008年)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内 「ギャラリーBOX」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。また、TABの他にポータルサイト「AllAbout アート・美術展」 「REALTOKYO」、雑誌「BT/美術手帖」「ARTiT」「美術の窓」などでもアート関連記事を執筆している。 展覧会のお知らせや業務依頼はhashimoto[AT]diacity.netまでお気軽にどうぞ。 ≫ 他の記事

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