藤芳あいの新作「Swimming Pool」は、無色透明の水が清潔なプールに満たされ、鮮やかな青色を放っているその最も美しい(と思われる)状態をそのままかたちに留めている彫刻作品だ。しかし、その一角は大胆にえぐり取られている。現実にはありえない光景、しかし、この「仮想の一瞬」はもしかしたら、「現実の一瞬」として存在可能かもしれない。見る角度、すなわち光の屈折率の違いにより様々に表情を変える作品が、身震いするほどリアルに見える瞬間がある。それが、展覧会のテクストにあるもうひとつの世界への入口、本来人間が知覚不可能なはずの領域世界なのかもしれない。
藤芳あい 「Swimming Pool」
私たちが日ごろ見ている「もの」は、その「もの自体」ではなく、あくまでそのものに反射した光に他ならない。網膜でこれを知覚し、認識しているのだ。液体の場合、すでにその存在そのものが形を留めるものではないので、事態は複雑を極める。
藤芳あいの新作「Swimming Pool」は、無色透明の水が清潔なプールに満たされ、鮮やかな青色を放っているその最も美しい(と思われる)状態をそのままかたちに留めている彫刻作品だ。しかし、その一角は大胆にえぐり取られている。


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