POLA 新鋭展 2006「饒舌な寡黙・寡黙な饒舌」

3回目を迎えるポーラの新鋭展。毎日新聞社の石川健次の推薦により、流麻二果と仙谷朋子の2人展が行われている。

流の作品は「横坐り」「昼寝」といったタイトルから推察できるように人の仕草などを描いたものであるが、その形は曖昧にぼやかされ、色は様々に置きかえられ随分と抽象化されている。

仙谷の作品は糸などを編むことで形づくられた「抜け殻」のようなものである。かつてそこに納まっていたかもしれない生物/物体については想像をめぐらせるしかない。

poster for Pola Promising Young Artists Exhibition 2006

POLA 新鋭展 2006「饒舌な寡黙・寡黙な饒舌」

にある
ポーラ ミュージアム アネックスにて
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流の作品は「横坐り」「昼寝」といったタイトルから推察できるように人の仕草などを描いたものであるが、その形は曖昧にぼやかされ、色は様々に置きかえられ随分と抽象化されている。仙谷の作品は糸などを編むことで形づくられた「抜け殻」のようなものである。かつてそこに納まっていたかもしれない生物/物体については想像をめぐらせるしかない。

色形あるものが自由に姿を変えてひとつの画面に描かれ、またそれが私たちの想像力をかりて画面の外までも広がっていくような流の作品と、本来何かをその内部に保有していたかのような仙谷の作品は大きくその質を異にするものであるが、ひとつの展示空間の中では共鳴しあっているようにも思えた。

作品そのものが多くを語らない「寡黙」なものであっても、こうして様々なことを考えさせられる展示は実に「饒舌」である。ではその逆の状態を示唆している「寡黙な饒舌」とは何であろうか。そんなことを考えながら作品を見るのもなかなか面白い。

Makoto Hashimoto

Makoto Hashimoto. 1981年東京都生まれ。横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room (BankART Studio NYK/2005年)、都市との対話(BankART Studio NYK/2007年)、The House「気配の部屋」(日本ホームズ住宅展示場/2008年)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内 「ギャラリーBOX」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。また、TABの他にポータルサイト「AllAbout アート・美術展」 「REALTOKYO」、雑誌「BT/美術手帖」「ARTiT」「美術の窓」などでもアート関連記事を執筆している。 展覧会のお知らせや業務依頼はhashimoto[AT]diacity.netまでお気軽にどうぞ。 ≫ 他の記事

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