TAB Talks #2「ソレアレなんで?」
にある
ゴタンダソニック (5TANDA SONIC)にて
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イベント開始と同時に、アーティスト森元嶺氏によるスライドでの自分の作品紹介が始まりました。NHKローカル番組で過去4年にわたり、友人でもある栗原良彰氏と共に生放送でアート製作をしてきた若手アーティストです。ボートを鯉にひっぱらせるユニークな作品などの説明をしながら、その時に自分が陥った恋愛の話や製作現場の模様などをゆっくり語り始める森元氏。
その後、hiromiyoshiiを運営するほか様々なアート施設の設立に携る吉井仁実氏、TABlogなどにも多数寄稿するライター、ダリル・ジンウェン・ウィー氏を交え、「そもそもアーティスト・トークってなんでしょう?」という質問にそれぞれの観点から応えてもらいました。
吉井氏は、印象的だったアーティスト・トークとして12年前にドイツで観たリチャード・セラのトーク(ほとんどが市と市長への不満だった)を語り、「いろいろな型のアーティスト・トークがあるべきで、全てのアーティストが自分の作品について饒舌に語る必要はない」とし、様々な媒体を通じてコミュニケーションをはかるアーティストが出てくるべきだと語りました。またウィー氏はライターの観点から「アーティストにとって、第三者によって自分の作品を誤訳されることは避けられない危険でもある」ゆえに自分の言葉を持つことの意味について語りました。
また観客の中からは「作品を知って、それからアーティストに興味がわく。ポーラックが生きていたら、今でも話を聞きにいってみたい」などの意見があがりました。
約一時間半のディスカッションを後部座席で聞いていた森元氏に、再び登場していただき、ディスカッション内容をふまえた上でのまとめのトークをアーティストの視点からお願いしました。ところが森元氏は突然謝罪を始めました。実は最初にスライドで見せた作品は全て栗原良彰氏の作品だったこと、今まで他アーティストの作品やアイディアを幾度となく「パクッて」きたこと、当の栗原氏本人は入り口付近でポップコーンを配っていたこと、そして最初から全てが「栗原良彰によるアーティスト・トークだった」ことの種あかしをしました。
「自分はまだ無名だし誰も自分の作品を知らない。でもまず自分を好きになってもらえて、その後に観客となんらかの型でコミュニケーションをとることができたら、というのが私の理想のアーティスト・トークです」と話し、観客の拍手と共に会は終了。
始まったばかりのTAB Talks ですが、こうした実験的要素を含んだトークセッションも織り交ぜて東京のアート・デザインシーンについて自由に意見交換を行う場をお届けしていきたいと思います。
次回のTAB Talks #3 は3月25日(火)、日本在住の外国人クリエイターに焦点を当てたデザイナー・トーク。TAB 代表を務めるPaul Baron が東京で活躍するフランス人クリエイターを招いてトークセッションを実地します。お楽しみに!


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