公開日:2012年8月24日

ライアン・マッギンレー国内初個展が開催、シガー・ロスの映像プロジェクトにも参加。

【Art Beat News】アートから音楽ファンまで、ジャンルを超えて愛される写真家が日本初上陸。

《Taylor(Black & Blue)》 2011 / ©Ryan McGinley, Courtesy of the artist and Team Gallery, New York
《Taylor(Black & Blue)》 2011 / ©Ryan McGinley, Courtesy of the artist and Team Gallery, New York

ニューヨーク在住の写真家ライアン・マッギンレーの国内初となる個展が清澄白河の小山登美夫ギャラリー(9月1日〜)と渋谷ヒカリエ内の8/ART GALLERY/Tomio Koyama Gallery(8月31日〜)にて同時開催される。

ニューヨークに集う若いアーティストやミュージシャン、スケートボーダーたちの生活を鮮やかにドキュメントした自費出版による初の写真集『The Kids Are Alright』(2000年)で一躍注目を集めたマッギンレー。2003年にはホイットニー美術館で史上最年少の若干26歳で個展を開催し、一躍現代アート界に名を馳せる存在となった。自身の周囲を取り巻く日常のハプニングを記録した後は、幻想的な風景の中に浮かぶ裸体の男女の姿を撮影して唯一無二のマッギンレー・ワールドを創出し、更なる評価を獲得するようになる。

《Pygmy Goat(Calla Green)》 2012 / ©Ryan McGinley, Courtesy of the artist and Team Gallery, New York
《Pygmy Goat(Calla Green)》 2012 / ©Ryan McGinley, Courtesy of the artist and Team Gallery, New York

中でも世界中に圧倒的な衝撃を与えたのは、アイスランドのミュージック・バンド、シガー・ロス(Sigur Rós)が2008年にリリースした『Gobbledigook』のミュージック・ビデオだろう。全裸の男女が森の中を駆け巡り、歌い、踊り、自由奔放にはしゃぐその姿は、シガー・ロスの多彩な音がはじける楽曲と相まって、まるで生まれた瞬間に立ち返ったかのように生命力に満ち溢れた解放感を与えてくれる。

そして先日、再びマッギンレーとシガー・ロス最新のコラボレーション映像が届いた。シガー・ロスの新譜『Valtali』リリースを記念し、12人の映像作家が楽曲から得たインスピレーションを基軸とした新作映像を発表するプロジェクト『Mystery Film Expriment』がシガー・ロスのウェブサイトで今年の6月よりスタート。マッギンレーの他にも、『ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリー・インチ』で監督・脚本を務めたジョン・キャメロン・ミッチェルをはじめとした豪華作家が名を連ねる。

国内初個展に期待の高まるマッギンレー、開催まではシガー・ロスのプロジェクト映像で予習しよう。




■個展情報
ライアン・マッギンレー「Reach Out, I’m Right Here」
会期:2012年9月1日(土) 〜 9月29日(土)
会場:小山登美夫ギャラリー東京 7F (東京都江東区清澄1-3-2 丸八倉庫ビル 7F)
時間:12:00〜19:00
休廊日 : 日・月曜日、祝日

ライアン・マッギンレー「Animals」
会期:2012年8月31日(金) ~ 10月1日(月) ※展覧会期中無休
会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery (東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8F)
時間:11:00~20:00



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